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2020年06月27日10:06

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2018年版聖書協会共同訳で「イザヤ書」を読んで

照る日曇る日第1419回


アモツの子と称される預言者イザヤによる紀元前8世紀ごろのユダとイスラエルにかんする証言記録である。

「ウジヤ、ヨタム、ヒゼキアがユダの王であった時代」と冒頭に付記されているが、アッシリアなどの外国から徹底的に蹂躙され、ユダヤの神への信仰も内部から崩壊していた神にとっても人民にとっても最悪の受難の時代の記録といえるだろう。

なんせユダとイスラエルを見放した神様が、凶悪なアッシリアの王と軍事力の力を借りて、おのれを裏切った背信民族をやっつけるという、天人ともにやけくその時代であったのだ。

後半から終盤にかけてはそれでも頑張りマンのイザヤ選手が、「やっぱおらっちには、唯一無二のこの神さんしか頼るすべはないよなあ」なぞと呼びかけたりするのだが、その声音にはあんまし力はない。

    二代目の中村鴈治郎にそっくりの男に会うた水無月廿日 蝶人

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