mixiユーザー(id:5501094)

日記一覧

照る日曇る日第1780回26歳の若さで2009年に惜しまれつつ急逝した歌人の最後にして2番目の歌集です。おらちはこおゆうのんが好きかな。 あんぱんがたべたいひととあんぱんのあいだに物凄い滝がある わたしだけ道行くひとになれなくてポストのわき

続きを読む

照る日曇る日第1779回ヒトラーが支配する悪い時代に、最後まで忍耐強く雌伏しながら生き抜いた作家の1949年の作品なり。人間どもの阿呆莫迦加減にどたまにきた動物たちが、大同団結して対抗。ついに子供たちを人質にとるという非常手段に訴えて、国境

続きを読む

照る日曇る日第1778回日本赤軍の革命運動、なかんずく反イスラエルのパレスチナ解放闘争を主導し、懲役20年の服役を終えT22年5月に出獄した作者の第2歌集である。  塹壕の司令部室の空薬莢一輪挿のムスカリの花  カラシニコフ抱きて砂漠に寝転

続きを読む

照る日曇る日第1777回「ひなげし充つる」「原牛」「灰姫」「劫」「黄道」からなる昭和34年刊行の歌集である。 みどりのバナナぎつしりと詰め室をしめガスを放つはおそろしき仕事作者は化学の仕事をいていたらしく、それにまつわる歌は興味深い。もしか

続きを読む

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2998〜30041)アキ・カウリスマキ監督の「パラダイスの夕暮れ」1986年の労働者階級物の第1弾。ゴミ収集の男と、若きカティ・オウティネンとの紆余曲折とラストの船旅。新婚旅行だというが大丈夫なのだろうか?2)ア

続きを読む

照る日曇る日第1776回2001年に「第1回幻冬舎NET学生文学賞」を受賞した当時の新進気鋭による恋愛小説。世間がなんといおうが断固妹を熱愛し続けていくという意思表明をする、いわば「命懸けの反モラル物語」らしいが、選考委員の村上龍、唯川恵、

続きを読む

照る日曇る日第1775回ゲイジュツはなんでもそうだが、詩で食べていくのは難しい。もちろん本屋さんもそう。ところがナナロク社の社長は知恵者で、谷川俊太郎の詩が、半年間封書で届くという商売を考案したそうだ。短歌の方では枡野浩一という歌人が、発注

続きを読む

照る日曇る日第1774回赤という色を手掛かりにして、忍者、カラス、蝶、おじさん、そして真っ赤なう夕焼けへと場面を転換していく手際は、即興を交えて、まことに鮮やかなものだ。「自宅にて療養せよ」と偉そうにいうだけでなにかしてくれるわけでもなし 

続きを読む

照る日曇る日第1773回妻、河野裕子の10年間の癌闘病であるが、この2人の壮絶極まりなき愛の物語の世界は異様なまでの迫力を備えていて、いかなるどんな私小説も裸足で逃げ出すだろう。本筋の話も感動的だが、著者が恩人の市川さんと永訣の別れを告げる

続きを読む

照る日曇る日第1772回生きる意欲が、急に減退してきたとき、詩が、まるで書けなくなってしまったとき、おらっちが思わず手に取る1冊、それが、この詩集だ。とりあえず、パラパラと頁をめくろう。思潮社の現代詩文庫の121号だ。パラ パラ パラ パラ

続きを読む

照る日曇る日第1771回表題作がヒットして次々に短編を手掛けるようになったのんだくれ詩人の作品集なり。冒頭作では人の世の儚さをニルアドミラリに切って捨てていい味を出していたのに、「犬の糞を除いたら私の糞がいちばん臭い」なぞというクサイ箴言を

続きを読む

西暦2022年如月蝶人酔生夢死幾百夜三連沼に棲むオオウナギが、村人たちを襲ったので、おらっちは、長靴で沼の中に入っていって、オオウナギの大きな顔を、ズタズタに引き裂いたので、彼奴は、村役場のビルのエスカレーターに乗って、逃亡したようだ。2/1

続きを読む

照る日曇る日第1770回およそ1世紀前の実在の外交官を主人公に、彼の波乱に満ちた数奇な生涯を描く、超超大河小説ずら。アイルランド生まれのロジャー・ケイスメントは英国を代表する領事としてアフリカのコンゴ、ついでブラジルに渡り、西欧資本主義国家

続きを読む

ある晴れた日に 第695 回お母さん、受け止めるって、なに?ああそうだねって、認めてあげることよ。ミーティングって、なに?話し合いよ。お母さん、おみそれって、なに?「あらまあ、びっくり」、よ。イグサ、「たたみ」でしょ?そうだね。イグサで出来て

続きを読む

西暦2022年睦月蝶人酔生夢死幾百夜おらっちはパーティで与太話をしていた貴族から、その街を発展させる計画についての感想と協力を求められたので、すぐさま断ったのだが、それは、そんな難しいことなんか、自分で出来っこないと分かっていたからだった。

続きを読む

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2993〜971)ディヴィッド・リンチ監督の「インランド・エンパイア」ローラ・ダンが怪演する2006年の脳内妄想怪奇サスペンス映画だが、3時間は長すぎる。半分で再編集せよ、この愚か者。2)ローレンス・カスダン監

続きを読む

西暦2022年月蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第361回「詩が広まったことは一度もなかったし、今もそうだ。そうだ、そうそう、知っているよ。、豊かな感情や深遠な真実を数行の簡潔な言葉で表現することができた李白や昔の中国の詩人たち

続きを読む

ある晴れた日に 第694回なにゆえにサハリン2にうろたえるお前がロシアに喧嘩を売ったなにゆえにまたぞろコロナが増えて来た増やすようなことしかしてないなにゆえにアストロズ勝ちエンゼルス負けるヤクルトが虚人をやっつけるがごとしなにゆえにまだワク

続きを読む

ある晴れた日に 第693回Urological Clinicに行ってますって、もしかして泌尿器科のこと芸能人の愚にもつかないコメントを垂れ流しているモーニングショー東西の阿呆莫迦知事が決めたのでコロナなんかもう存在しないわれわれの識字の力を信じない参院選の

続きを読む