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日記一覧

鎌倉百景その3 
2018年12月31日09:03

西暦2018年師走蝶人花鳥風月狂歌三昧ある晴れた日に 第538回凶悪な台湾リスを放置する八幡宮の慈愛は深しなにゆえに日にいくたびも訪れるここ和泉橋に佇む女「いつでもお寄りくださいな」と誘ってくれる横浜銀行鎌倉支店のN嬢申し訳ないけどテレビで

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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1920〜19341)ルキーノ・ヴィスコンティ監督の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」4度映画化されいるがこれは1942年の2度目のもの。因果応報を地でゆくが、ヒロインのクララ・カイマイはなかなかよろしい。そして映

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音楽千夜一夜第422回&これでも詩かよ第251回東京のまん中にある空虚な場所が、ようやく民草に返還されたので、長らく皇族だけの特権であった乾門の紅葉などをはじめて見物してから、御成門に廻り、そこからまっすぐ東京駅に向かいました。駅の上の煉瓦

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照る日曇る日 第1185回1931年にカナダのオンタリオ州で生まれ、2013年にカナダ人初のノーベル文学賞を受賞した「短編の名手」アリス・マンローの処女作が、これまた翻訳の名手小竹由美子さんの手で邦訳されたので、早速読んでみました。「ウオー

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蝶人物見遊山記第299回三世瀬川如皐作の御存じ石川五右衛門の物語です。五右衛門に扮するのは中村吉右衛門。此下藤吉郎に扮した「下町ロケット」の尾上菊之助と丁々発止と渡り合うところは素晴らしい見ものでした。が、もっと凄かったのは74歳にして空中

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照る日曇る日 第1184回全部で11の怖い短編が並んでいるが、あまり怖くないのもある。名作として名高いフォークナーの「エミリーにバラを一輪」なんかも映像になれば(もうなっているのかも知れないが)怖さが迫って来るのかも知れないが、読んでる限り

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照る日曇る日 第1183回水丸さんが俳句を読む人だとは知らなかったので、たいそう驚きました。親友だった嵐山光三郎選手の序文も胸を打ちますが、「あとがき」を書いているのが平山雄一選手だったので、また驚いた。道造も中也も一人風車いい奴が不良ぶっ

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自由律詩歌 その38 
2018年12月24日09:51

ある晴れた日に 第537回ぬゆぬゆぬゆぬよぬよぬよぬわぬわぬわぬをぬをぬをぬんぬんぬんはあはあはあはいはいはいはうはうはうはえはえはえはおはおはおはかはかはかはきはきはきはくはくはくはけはけはけはこはこはこはさはさはさはしはしはしはすはすは

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照る日曇る日 第1182回空のうえ、ふわふわ雲のうえで暮らしているかんちゃんと火山の底に住んでいるコロちゃん、氷の国のレンちゃんが仲の良いお友達になって、たのしく遊ぶ夢のようなものがたり。お互いの連絡は、こうもりつうしん、パラシュートたっき

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照る日曇る日 第1181回「日本文盛衰史」の傍流から派生した、タカハシ源ちゃん、はじめての童話ずら。良い子の皆さんに読んでもらう小説だから、これまでになく時間をかけて慎重にプロットを練ったそうですよ。舞台は鎌倉で、ミレイちゃんが夏休みに訪れ

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その1 「リューとピンとポンとパン」おじいさんは朝から山へ薪を取りに、おばあさんは川で洗濯しておりました。お昼に家に帰ったふたりは、軒先に置いてあった水盤の中の金魚が1人もいないことに気付いて、薪も洗濯物もその場に抛り投げて、おいおいと泣き

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照る日曇る日 第1180回今年86歳で泉下の人となった著者の代表作です。1968年に出版され、2004年に復刻された梶山俊夫氏の挿画入りの豪華版を一読しましたが、今となっては普通の「帰郷譚」であり、きわめてオオソドックスな現代詩のひとつだと

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黒澤明7連発ずら
2018年12月19日09:30

闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1912〜19191)黒澤明監督の「虎の尾を踏んだ男達」頼朝に追われ安宅の関を越えんとする義経一行。狂言回しの榎本健一はちとうざったいが、弁慶役の大河内傅次郎が存在感を示す。2)黒澤明の「生きものの記録」原水爆と

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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1908〜19121)イングマール・ベルイマン監督の「魔術師」放浪の魔術師団が訪問先で繰り広げる悲喜劇だが、最後はハッピーエンドになる。ベルイマンにしては珍しくコミカルな作品。2)イングマール・ベルイマン監督の「

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照る日曇る日 第1179回本書では、巻16から22を収め、建武3年2月(1336年)から康永元年(1342年)頃までに相次いで生起した歴史的武力抗争を扱う。御醍醐帝側の官軍は、なんとかかんとか足利尊氏兄弟を京から追い払ったが、九州で実力を蓄

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照る日曇る日 第1178回著者のデビュー当時、1957年5月から59年6月までに書き書きまくった全部で18本の中短編小説と1篇の戯曲が673頁に凝縮されていて、読み応えは120%! 読むほうも汗だくだが、これほど膨大な原稿をおよそ3年間によ

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照る日曇る日 第1177回27歳で一人暮らしのワーキングウーマンで、アスペルガー症候群の患者、ジュリー・ダシェが、自宅や職場や世間でどのような偏見と誤解の洪水に流されながら、その実態をマドモワゼル・カロリーヌに画にしてもらった解説付き漫画本

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照る日曇る日 第1176回1848年、ポオの最晩年に書かれた散文詩だというので期待して読みはじめたら、紀元2848年に書かれたという触れ込みの「物理的宇宙ならびに精神的宇宙についての論考」だったので驚いた。序言には「真理の書」、「芸術作品」

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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1898〜19071)ジョン・カサヴェテス監督の「オープニング・ナイト」老いをテーマにした芝居の役作りに腐心するジーナ・ローランズの孤独と煩悶、そして奇跡的な成功を劇的に描いたカサヴェテスの傑作。ラストはちょっ

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照る日曇る日 第1175回&これでも詩かよ第249回「抒情詩誌論?」という不思議なタイトルがつけられていますが、著者も腰巻で談じているように、別にいかめしい詩論とか格調高い論考なぞではまったくなくて、あえていうなら、「ただの詩集?!」ですの

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第8章 奇跡の日〜いつかどこかで――あっ、あれは、もしかして、Qちゃん? ほんとうにQちゃんなのかい?ああ、、こんなに疲れきってボロボロになっちゃって…… Qちゃん、君はそれにしてもよく無事でこんなに早く故郷に戻ってこれたね。ケンちゃんは、

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照る日曇る日 第1174回書肆侃侃房の新鋭短歌シリーズの1冊で、短歌には珍しいスズキユカのイラストの表紙に惹かれて手に取ってみました。作者は1982年生まれの歌人、精神科医で、郷里の小浜や学生時代を過ごした京都の風物が出てくるのが、なんとな

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照る日曇る日 第1173回大東亜戦争についての研究書かと思ったがさにあらず、(どころか天皇についての記述は数えるほどしかない)、日帝による真珠湾攻撃の仕返しに、財産も地位も取り上げ、1世も2世も味噌くそ一緒くたに強制収容所に放り込まれたある

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西暦2018年皐月蝶人酔生夢死幾百夜私は、突然抽選で選ばれて、ある国の王様になってしまったのだが、どう考えても本物の王ではなさそうなので、あんまり嬉しくなかった。5/1いつも暇で暇でごろごろしている宣伝課なのだが、急にイマイ課長とか、上司のマ

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ある晴れた日に 第536回伝染病ってなに?うつる病気だよ。ぼく、小川君好きですよ。そう。小川誰?ケイスケ君?そうだお。ぼく、小川君。こんにちは小川君。蒲田、蒲田、蒲田でミヤコさん生まれたの?そう。ミヤコさん、昭和何年に生まれたの?分かりませ

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ある晴れた日に 第535回なにゆえに成年後見制度は気が進まない悪しき後見人が後を絶たないなにゆえに辺野古に基地を作る東京五輪会場に移設せよなにゆえに外国人を招き入れる受け入れ態勢なんかまるでないのになにゆえに3年連続広島負けるわしゃほんまに

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蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話op.301ある左翼の人に「あなたはどうして左がかっているのですか?」と尋ねたら、「野道を自由に歩けといわれたら、大方の人は左側をあるくし、新聞の記事下広告を見るときは、左端のやつに眼が行くでしょ。

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ある晴れた日に 第534回錦織がフェデラーに勝つた月曜日けふは何かいいことあるかもローグ死にベルトリッチも死んぢまい生きているのはゴダールくらいかなるほどねあの父親が貴景勝を優勝させた 「父子鷹」だね 皇族の誰かがテニスを見物しそれがニュー

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照る日曇る日 第1172回恐らく著者がナルコレプシーを病んで入院したおりの体験がベースになっているのだろうが、精神を病むとこういう具合になるのかと思って大変怖くなる小説だ。けれども病んでも主人公の精神はあくまで健康で、健康でいながら病んでい

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