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2019年10月30日23:41

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「水月・浮雲」 「エーテルブルー」

来年、アルソ出版社から発売予定のCD付き楽譜、オリジナル作品の「水月」と「浮雲」の録音でした。

ここのところ、フルートの進展が急激でさらうのが忙しかったのと、あとトリオのCDのパンフレットの校正だのなんやかんやで、何日か徹夜になったりと、普段よりは、少しハードな日々が続いていました。

とはいっても、ちゃんとご飯も作れて、掃除洗濯も出来て、バンド練習と宴会も出て、友人のコンサートにも行けて、夫と外食にも行って、さらには、一番の楽しみ、深夜の銀河チャンネルで「愛と欲望のハレム」も欠かさず観ているので、たいした忙しさではない。

・・今夜も楽しみ・・


そんな訳で、自身の予定の中からはなんとなく抜けていて、月曜日にようやく、そうだ!そういえば水曜日は録音だ!!?

と軽く焦る。

でも、忘れていた効用もあり、変な気負いなく良いバランスの中取り組めたのは良かった。

お天気も良い本日、午後から東京のスタジオで。


ギターの宇高康人さんによる編曲と演奏が素晴らしく、本当に良い作品に育てていただけました。

ギター伴奏によるマイナスワンも作ることにしたので、別々の部屋に入り、ヘッドフォンで音を聞きつつガラス窓からコンタクトを取りつつの録音。

最初は戸惑いました。
両耳をふさぐと、笛を吹いた時に、耳が詰まったようになってびっくり。

・・・耳からも息は出ているのか・・??

左だけつけて、右を外してようやく落ち着く。

2曲合計で10分程なので、2時間くらいかな・と思っていたのだけれど・・

より良いものに、というこちらの要求にこたえてくださり、何度もテイクを取ることができました。

かなりのクオリティに仕上がったのではないかと思う。

「法螺貝の秘伝」で生まれ変わったロットの音に、まず2週間前に練習をしたばかりの宇高さんが驚かれていた。あの時はまだ低音しか変わってなかったからね。

そしてアルソのYさんが、「先生!!?」とやはりびっくりされていた。
6月末の宇高さんとの本番以来だから、そりゃあ、びっくりなはずである。

スタジオの録音エンジニアのKさんからも、嬉しい言葉をいただいた。

それもこれも、皆ロットのお陰である。


今回は初代のみで、「水月」はアクアマリン、「浮雲」は翡翠で。

もちろん、足元は下駄。

他にも、色々と企業秘密のグッズを仕込んではいるけれど、ぶっちぎりの6時間半、さほど疲れなかったのは、とても楽しかったからだろう。

楽譜&解説付きで来年の春に発売予定だけれど、宇高さんによる贅沢なギターの伴奏が入手できるだけでも、とても価値ある作品になったと思います。



・・・・・・・・・・


そして、ピアノの砂原悟さん、チェロの山本徹さんとのトリオのCD「エーテルブルー」のジャケットも、かなり緻密に何度もやりとりし、こちらの希望も色々と聞いていただき、結果、とても素敵なものとなりました。


昨今、音楽は「配信」とかで聴く時代。
CDプレイヤーを持っている若者の方が最早少ないかもしれない。

そんな中、CDを出す意義の一つに「もの」としても魅力があるもの、というのが企画段階のコンセプトの一つでした。

持っているだけでも嬉しいものを作ろう。



ということでCDの、パンフレットはオールカラーのヌード写真集に・・・・?



安心してください。

私ではなく、二本のルイ・ロット達の写真です。

全て拙宅で写してくださったものが使われています。

イギリスアンティークのツイストのワゴンに置かれストイックな表情のロット。

シルクのペルシャ絨毯の上でしどけないポーズを取る(‥様に見える)妖艶なロット・・等々。


写真はYさんのご主人、つまりアルソ出版社社長のHさんが写してくださったのですが、本当に美しい。

生前、川崎優先生が、「彼のセンスは最高だから、彼に作ってもらいなさい。」と紹介してくださり、最初のCDデザインを手掛けていただいたHさん。

今回のジャケットの表紙も素敵なデザインで「エーテルブルー」にはぴったり。

私などはありきたりに、なんとなくではあるけれど「青空の写真かな?」くらいに思っていたのですが、そうではなくて、もっと想像力を刺激するモダンなもの。

1000円でリサイクルショップで買ったイタリア製書見台を、アンティークのシガレットスタンドに取り付けた自作の譜面台をとても褒めてくださり、この譜面台も何度か登場。

いつもはこのワゴンの下に置かれているシルバーのティーポットもチラリと登場。
使われるのがわかっていたら、ちゃんと磨いてやっていたのに・・

消しゴム&消しカス入れに使っている小さなバカラの灰皿も。

長い時間をかけて好きで集めた「ものたち」に囲まれた大好きなロット達。

「一番好きなキーはどれですか?」

との質問も面白かった。

「・・ここです!」とすぐに指さした箇所をパチリ。

こうして改めて写真で見るロットは本当に美しい芸術作品である。

最後には王子H.リサイタルの折の3人の写真。
こちらは当日写真をお願いしていたNさんが写してくださったもので、良い集中の仕方をしている雰囲気の素敵な一枚。


後は中身・・?

なのですが、こちらが実はまだ難航中。
それだけ、拘りをもって、何度もやり直してくださっているということのようだけれど・・

結局3日の軽井沢コンサートには間に合わなくなってしまったのですが、「間に合わせ」になるよりは、と11月の仕上がりを信じて待っているところです。



写真は、スタジオでとても気に入ったマイクスタンド、そして宇高さんと。
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