6月の本番以来、久々にギターの宇高靖人さんとの合わせ練習でした。
6月に演奏したオリジナル曲「水月」をアルソ出版社のYさんがとても気に入ってくださって、CD付き楽譜の出版がパタパタと決まったのでした。
それは宇高さんによるギターの編曲と演奏が素敵だったのが半分以上の理由ではないかとも思うけれど・・
元々、江平の笛の音律に合わせて、あの笛のために創った曲。
和光大学で、関根秀樹先生からこの笛をいただき、吹きながら遊んでいるうちに、キャンパスの池に映った月を見ながらふと、メロディーが浮かんだ曲です。
それを毎年演奏させていただいていた北鎌倉・東慶寺の水月観音様に捧げた楽曲です。
初演は同期のバンド仲間、歌う弁護士のIくんにギターを弾いてもらって東慶寺さんで。
ただ江平の笛のピッチはなかなか微妙で、ソロは良くても、デュオには限界も。
ということで、フルート作品として吹くようになりました。
一曲だけではもったいないから、ともう一曲の「浮雲」も一緒に出していただくことに。
「和」の小品2曲のアルバムです。
テクニカルなものではないので、共に初心者でも楽しむことができます。
ソロも、この通りではなくて、自由にアドリブしてもらってよいし、場合によってはなくても可。
ペンタトニックなので、無伴奏でも使える。
もちろん、ギターが入ることで、ぐっと素敵になりますが。
CDはマイナスワンも作るので、宇高さんのギターに合わせて楽しむこともできます。
また「浮雲」はギターの開放弦だけで弾ける、1コードなので、ソロを自作、もしくははぶけば、超初心者、場合によっては初めてギターを持った人でも、伴奏が可能。
実際、岩城正夫先生とも、初合わせでしたが、セッションして、とても上手くいったのでした。
先日、バンド仲間の飲み会の折、みんなにもキーボードで弾いて初披露。
宇高さんのファンでもあるIくんは
「え!宇高さんに開放弦でずっと弾かせちゃうの?いいの?もったいなくない?」
「いいえ、開放弦で1コードだからこそ、名手じゃなきゃいけないの。ごまかしがきかないからね。」
実際、響きが命の楽曲です。
トリオのCDが11月に出る予定なので、こちらの楽譜販売は来年を予定していますが、前回の演奏の記憶と勢いのあるうちにやっちゃおう、ということでスタジオでの録音は今月末。
「浮雲」は最初は、横笛を吹く雲中供養菩薩像(平等院鳳凰堂)のレリーフから着想を得たもの。
でも、まだ本番で演奏したことはない。
宇高さんは、この「浮雲」も、素晴らしい編曲をしてくださいました。
楽しみだったのは間に挿入されるギターソロ。
様々なアイディアが提示され、こちらも良い刺激を受けております。
影響受けて、この曲は私もアドリブ的なソロを少し入れることにしました。
夜泣き鶯のイメージで、カラートリルなんかも使用することに。
今更だけど、宇高さん、本当に上手いし、何より澄んだ響きが美しい。
今回は両方共に、初代ロットで。
法螺貝の恩返し?奏法となり、低音が出すつもりはないのに、ボンと出てしまい、まだコントロールの加減が手の内ではなく、焦りはしたものの、音のクオリティーは断然この方が良い。
より繊細な表現が出来るよう、さらに吹き込んでいきたいです。
そして、明日は甲野先生の音楽家講座。
またどんなことが起きるか‥楽しみです。
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