mixiユーザー(id:1280689)

2018年01月21日19:13

145 view

吉田秋生本

 「カリフォルニア物語」「BANANA FISH」「櫻の園」などの名作・傑作を手がけ、現在も「海街diary」で読者の心を掴んで離さない吉田秋生さん。

 その吉田さんの画業40周年を記念して昨年末に出された「吉田秋生本」を、今、カミさんと奪い合いながら読んでます。

 実を言いますと、私が初めて吉田作品に触れたのは、漫画ではなく小説の挿絵でした。
 小林信彦氏の「イエスタデイ・ワンス・モア」。現代の高校生が昭和30年代にタイムスリップし、サブカルチャー界の寵児になってしまうという奇想天外な小説の挿絵を吉田さんが担当なさってたんですね。
 その中で特に惹きつけられたのが、ある登場人物の女性の横顔でした。
 憂いとも不機嫌ともつかない、不思議な表情をたたえたその女性の絵がとても印象的で、妙に記憶に残ってしまったのです。

 後に、中原俊監督の「櫻の園」を観て原作を読む気になり、目にした絵柄に何やら既視感を感じたのでいろいろ調べてみました。そこで初めて「櫻の園」原作者=「イエスタデイ・・・」の挿絵の人、ということを知ったのであります。
 
 それから先はもう、ひたすら吉田作品に耽溺。
 デビュー直後の短編から、「ハナコ月記」のようなエッセイ漫画まで集めて読み漁った次第です。

 アメリカン・ニューシネマの傑作「真夜中のカーボーイ」が創作活動の原点だったという吉田さん、これからどんな作品を見せてくれるんだろう?
 とりあえず今は「海街diary」の続きを楽しみに待つのみですが、あれが完結してしまったら?

 きっとまた、私たちの心を掴んで離さないような素敵な物語を紡いでくださるんだろうな。
 何だか、そう思っただけでワクワクします。
6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年01月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記

もっと見る