昨夜、思うところあって、西村寿行原作、佐藤純彌監督、高倉健主演の爆笑(?)サスペンス「君よ憤怒の河を渉れ」を観ました。
日本社会を裏で牛耳る黒幕が、「人間の意思を奪い、意のままに操ることのできる薬」を使ってさらなる管理体制を敷こうとするという本作の設定、はて、どっかで聞いたことがあるな。
思い出しました。
吉田秋生の傑作漫画「BANANA FISH」。あれと同じじゃん!
しかも本作の公開は「BANANA」に先駆けること約8年。もし吉田さんがこの作品を観たら驚くだろうなあ。
それにしても、「紀元2650年の我が国を汚す非国民どもを、この薬を使って片っ端から洗脳してしまえ!」とのたまう黒幕の登場には背筋が寒くなりますね。だってこんなキ◯ガイ、今の日本に本当にいるんだもん。「日◯会議」とか「英◯にこたえる会」とか。
荒唐無稽を通り越し、観客の想像の遥か斜め上を行くようなトンデモな展開で度肝を抜いてくれる、とっても愉快な作品ですが、あの黒幕の存在だけはシャレにならんわ。
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