私にはアニメよりも、ヨハンナ・スピリの児童文学の印象の方が強いのです。
子どもの頃、何度繰り返し読んだことか。
あの頃の、今よりもずっと豊かな感受性で、もう世界が出来上がってしまっているのに
今更、映像化を観るまでもないかとも思ったのですが。
それでも、童心に帰って楽しむことができました。
アルプスのダイナミックな山々の景観、岩々が飛び出す緑の斜面で草を食むヤギたち、
フランクフルトの灰色の空の下の、ゼーゼマンさんの豪壮なお屋敷、
そういったものはやはり、日本の子どもの想像力には届かないところがあります。
おんじの役は「ベルリン・天使の詩」「ヒトラー最期の12日間」などの名優ブルーノ・ガンツ。
グスポーナー監督が駄目元で台本を送ってみたところ、快諾してくれたのだとか。
子役たちは本当に愛らしい。
クルクル巻き毛にソバカス顔の、元気なハイジ、
流れるような金髪、色白に病的な赤い唇のクララ、
今時よくこんな顔立ちの子を見つけて来たと、ちょっと感動してしまうペーター。
これを作ったスイス人監督のアラン・グスポーナーは子供の頃、
日本のアニメ版を観て育ったのだそうです。
アニメへのリスペクトが感じられるシーンも多々あったような気がします。
今も世界中で愛されている物語なのだと実感しました。
「ハイジ」
http://heidimovie.jp/
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