告知ではあるけれど、もしかしたら、もう残席は数席かもしれません。
というのも、16年間続いた東慶寺コンサート(香川県立高松高校・東京玉翠会組織・「神田会」主催)も今回がラスト、となるから。
既に60名以上のお申込みがあるようです。
お食事付き(8000円)のキャパは80名で、あとわずかですが、コンサートのみ(5000円)でしたら、もう少し大丈夫かと思いますので、どうぞ私までお問い合わせください。
残念ではありますが、むしろ、この奇跡みたいに贅沢なコンサートにずっと出演させていただけた事に改めて感謝しています。
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実は、先日の「室内楽の楽しみ」もこの東慶寺コンサートの話が最初のきっかけでした。
毎年、様々なゲストを御願いしているのですが、オーボエとのデュオもいいな、と思いついたのでした。
でも、いくら昔の留学仲間とはいっても、今や日本有数のトップ奏者となった方にお願いするのは、あまりにあまりだし、スケジュール的にも無理だと思いうかがってみた。
「そうだ!蠣崎くん、お弟子さんで誰か良い人いない?
できれば、蠣崎くんよりも性格がよくて、上手くて、若いイケメンがいい!」
これが彼の何か?を刺激したらしく、(おそらく「そんな奴いねーよ!」と思ったのかも・・)
「紹介してもいいけど、そんなら僕を呼んで頂戴よ。」
「え!?いいの?」・・・と内心ほくそ笑む。
ということで先に決まったのが蠣崎さんの東慶寺コンサート出演でした。
最初はフリーデマン・バッハとお互いのソロ、とも思ったのですが、
「フリーデマン・バッハってお通夜みたいだし・・」
私はとてもやりたかったのだけれど、すぐに却下されてしまった。
じゃあ、と、とある作曲家(フランスの)の二重奏がいいかな?と提案すると
「ああ・・これね〜・・」と顔を曇らせる。
「じゃあ、多分嫌いだと思うけど、一応・・モーツァルトの魔笛のデュオは?」
「いかにも、デュエットです、っていうのは嫌い・・」
「やっぱりね!」
と、あきれるくらい好き嫌いがはっきりしていらして、困惑。
「だって、無伴奏はいいけど、二重奏ってへたすると中身が抜けてスカスカに聴こえることの方が多いじゃない。僕らにはよくても、特に楽器やってない普通のお客さんには。」
とのことで、なるほど、これはこれで一理ある。
特に東慶寺コンサートは同窓生主体のものなので、日頃クラッシックに馴染みのない方も多い。
そのコンサートの個性ごとの、お客様主体のプログラミングが大事、ということを改めて考えさせられたのでした。
そんなら、この際、東慶寺にはピアノがなくて電子ピアノを借りることになってしまうけど、トリオにした方がお客様には喜んでいただけるかな?とピアニストを探すことになりました。
たまたま他の要件もあり砂原さんに連絡したところ、これまた運よく空いていて、電子ピアノも「面白そう」と引き受けてくださることになりました。
かつて砂原さんも私と入れ違いでミュンヘン留学されていて蠣崎さんとも旧知の仲。
それに日本のコンクールで、蠣崎さんが一等賞とったときの、ご褒美コンサートでプーランクのソナタの伴奏されたのも砂原さん。
黄金コンビのお二人の夢の共演が30年ぶりに果たせる、というのも私の密かな楽しみでした。
「え!?砂原くんに電子ピアノ頼んだの??よく引き受けてくれたね。」
とこれまた蠣崎さんにはあきれて驚かれたけれど・・
その後、9月22日に鶴見の会場がとれたので、東慶寺の前哨戦コンサートを提案しました。
せっかくの砂原さんに、電子ピアノだけひかせて終わらせるのは流石に気がひけたし、何よりもったいないので。
こちらも、お二人がスケジュールをやりくりしてくださり実現することとなったのでした。
22日も無事終了し、あともう一回練習して、東慶寺コンサートです。
電子ピアノなので、砂原さんのソロがないのは残念ですが・・
流石にフォーレやプーランクを電子ピアノでは出来ないので、以下のプログラムとなります。
今度は蠣崎さんの無伴奏も聴けます!ご期待ください。
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2017年 11月4日(土)16:00開演 東慶寺コンサートプログラム
(ギリシャ神話に寄せて)
1.精霊の踊り
(オペラ『オルフェウスとエウリディーチェ』より) C.W.グルック (Fl.Pf.)
2.シリンクス C.ドビュッシー (Fl.Solo)
3.オヴィディウスによる6つのメタモルフォーゼOp.49 B.ブリテン (Ob.Solo) 他
(トリオの楽しみ)
4.トリオソナタ ハ短調 J.J.クヴァンツ (Trio)
5.5つの小品 C.キュイ (Trio)
(アンコール)
あすかのテーマ (Trio)
トリオは先日と同じものを。そして私は無伴奏をギリシャ繋がりでシリンクスに。
蠣崎さんは、ブリテンの無伴奏から抜粋で2,3曲。
そしてまた、ボサノヴァかも??
さらには!
ベーシスト藤原清登先輩のゲストはあのヒカシューの巻上公一さんというビッグゲスト!
倍音界、ノイズ界の大御所といっても良い方です。
きっと藤原先輩とのセッションは、狂気あふれる、神がかったパフォーマンスとなることでしょう。
このことを藤原先輩から知らされた時は、うっかり自分も演奏するということを忘れ、
「キャ〜〜ッ!?」と盛り上がってしまいました。
かつて武術の兄弟子の紹介で、和光大学に入り浸って関根秀樹先生や大学生のみなさんと夜な夜な?遊んで居た時に、教えていただいた民族音楽やノイズの世界。
これらも、私のフルート奏法に大きな影響を与えてくれました。
がっつりクラッシックと倍音系、という振れ幅の広さも、今回の大きな魅力となることでしょう。
お問い合わせ・お申込みはお早目に私まで。
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