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2017年08月08日20:54

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ミャスコフスキー:交響曲第7番

第1部、深海がざわめいている雰囲気の低弦の序奏で音楽は始まる。フルートが穏やかに夜明けの空に流れ、クラリネットが絡んで来る。ハープが入って来るあたりから平和な情景は一変して暗雲に包まれる。天候が崩れ波に翻弄される船が浮き沈みする。さらに体長10メートルに及ぶ大蛸の出現にあわてふためく船乗りたちの決死の奮闘が描かれる。しかしとりあえ付けられた結末はどうも締まりが良くない。

第2部、ハープとフルートの二重奏が不安感を保ちながら上昇旋律に乗って消えて行く。上の方で木管が穏やかに絡んで来るが、全体の響きは量りしれない脅威に弛緩してしまったような牧歌的な平穏な音楽に満たされる。現実に対応しきれなくなり、自己防衛反応で心が幻想に逃避してしまったようだ。

金管の咆哮が高まり、我に返る。弦と管がフーガのような展開を見せる。高波を無事に乗り越えても次の高波が迫って来るような状況だ。再び海はまどろみの中のような中弛みに沈む。

フィナーレではトランペットが危機を告げ、一旦静まり、打楽器の強烈な一打で幕を閉じる。船は打破され、大蛸は悠々と深海に戻っていくのかもしれないが、結末は描かれなかった。

変化が激しくそれなりに楽しめる音楽ではあるが、かなりぐちゃぐちゃで、付いて行くのに苦労する。それがミャスコフスキーの魅力なのかもしれないが。曲は二部構成の単一楽章と思える。いずれにしても、アタッカで途切れなく繋がっている。《Nikolai Myaskovsky(1881.4.20 - 1950.8.8):Symphony no. 7 in b minor, op.24》







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