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日記一覧

ロッシーニが「老いのあやまち」と題する小品集を亡くなるまでの晩年の10年間に書き残した事は知られているが、聴く機会は殆どない。その数や全14巻で180曲にもなると言う。ピアノ曲、器楽曲、イタリア語の歌曲が網羅されている。オペラで成功しさっさと引退

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ベルリオーズの珍しい歌曲。無垢な子供の真摯な祈りの姿勢が見えて微笑ましい。ラマルティーヌの長い詩から6節を抜粋して歌曲として使われた。18世紀の詩人ラマルティーヌの命日に因んで選曲した。《Hector Berlioz:Prière du matin, Feuilles d'album

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あなたも選ばれている
2016年02月28日09:09

「あなたが水の中を過ぎるときも、わたしはあなたとともにおり、川を渡るときも、あなたは押し流されない。火の中を歩いても、あなたは焼かれず、炎はあなたに燃えつかない。」(イザヤ 43:2)人生の歩みの中で気苦労も現実の困難も知らずに過ごせる人はおそ

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ちょっと離れた所から望遠レンズの焦点を合わせる。上手い具合にボスの貫禄ある顔をぴったりと捉える事に成功。しかし寝そべってぐったりした姿はちょっと百獣の王のイメージを傷付けはしないだろうか。そこまでが序奏。ピアノによるファンファーレに続いてタ

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前半のコラールは敬虔な祈りのような派手ではないが荘厳な響きが天にまで響きそうだ。叫び求めるような祈り方もあるが、ここでは辛い心情をすべて委ねきって声にもならないうめきに近い。本になるような祈りも素晴らしいが、神は悲痛のこもった小さな祈りを決

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ブリテンの民謡編曲第4集「トマス・モアの詩によるアイルランドの歌」 に収録されている有名な歌。ブリテンは数多くの民謡を採集して発表しているがあまり陽の目を見ないようだ。歌の旋律はできるだけオリジナルに沿うようにし、伴奏で妙技を披露したようだが

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往年の名歌手サブロンの歌で大抵の人は聞き覚えがあるだろう。日本語のタイトルは「去りゆく君」だそうだ。何となく気になる人がいるけど、きっかけがつかめずに声もかけられない不甲斐なさを惜しんでいるような歌。シャイな人はどこにもいる。それ以前に、相

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ヘンデル:サラバンド
2016年02月23日21:01

「父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。」キリストは100%神で100%人間なので人間と同じ弱さも持ち合わせていた。悲しくて泣くことも嬉しくて笑うことも苦しくてもが

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ハープの刻む伴奏パターンが音程を変えながら執拗に降り続ける雨音のように響く。フルートは窓越しに雨に打たれた外の情景を恨めしく眺めている子供の心の内を歌っているようだ。楽しみにしていた外出を諦めた虚脱感が旋律に表れている。第三者の目がそのすべ

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ここで言う軍人さんは外人部隊に所属する兵士を指す。アメリカもそうだが外人部隊は公然と存在し続けている。いわゆる命がけの汚い仕事を任務とするのだろう。報酬の方は知らないが、市民権や国籍取得の恩恵があり、そのために戦場に赴いた日本人も少なからず

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裏切り者でも憎まず
2016年02月21日08:57

「彼はすぐイエスに近寄り、『先生、いかがですか』と言って、イエスに接吻した。しかし、イエスは彼に言われた、『友よ、なんのためにきたのか』。このとき、人々は進み寄って、イエスに手をかけてつかまえた。」(マタイ 26:49-50)彼とはイスカリオテのユ

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打楽器の炸裂と躍動的なリズム感満ちた旋律で音楽は始まる。湧き上がる自由奔放な精神力の強さを感じる。タイトルから勇ましい戦いを想像するかもしれないが、内容的には余興的な雰囲気の溢れる踊りの音楽をいくつか並べた曲となっている。音楽は形式を取っ払

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フランスの面積は日本の1.5倍くらいある。大都会を離れればかなり閑散として印象を受けるほど人口密度も薄い酪農国家だ。元をたどれば小公国の集合体で田舎へ行けばそれぞれ独特の伝統料理があり、家々のつくりまで違い、それぞれに美しい自然に囲まれている

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チューバの低いリズムの上にトロンボーンが主題を提示する。貫禄がありそうなクラーケンの登場だ。旋律的にもボスの風格が覗える。主部は茶目っ気のある華やかさがり愉快な雰囲気を感じる。クラーケンは巨大蛸のような海の怪獣だが、ここでは小さな牝猫の名前

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ヴュータン:エレジー
2016年02月17日21:10

冒頭から8分音符を連打するピアノが気になる。飛びたくても飛べない傷ついた白鳥、そんな痛みを感じる。ほどなくヴィオラが滑り込んで来る。ヴィオラの旋律も十分に悲哀に満ちているが、技巧的に華やかになり過ぎないようにピアノに寄り添いピアノの悲痛な音

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第1楽章、怒りの対象をどこにぶつけたらいいのか分からないほどの深い嘆きと憤怒に狂う雄叫び。冒頭から金管と打楽器による凄まじい緊張感に圧倒される。渦巻く不安は爆発的に増殖し平和な人をも巻き込むほど凶暴だ。一旦爆音は静まり、遠くから優しい旋律が

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催眠効果のある比較的穏やかなピアノのためのミニマル音楽。フリギアとは現代のトルコに存在した紀元前8世紀頃の王国の名。聖書にフリギアに触れた記述があるが、文化的には特にギリシャ神話体系に大きな影響を残したようだ。国土はギリシャに併合され、さら

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冒頭からいきなり盛り上がり、ユーモラスを持ちながらしっかりとした人生哲学を実践する主人公の底抜けに明るい性格を表しているようだ。弦楽器の軽快な流れに乗って木管郡も慌しくリズムを合わせる。悪霊に追われ取り付かれる前に逃げ惑うような不気味な抑圧

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愚かさを誇りとする
2016年02月14日09:11

「だれも自分を欺いてはいけません。もしあなたがたの中で、自分は今の世の知者だと思う者がいたら、知者になるためには愚かになりなさい。」(Iコリント 3:18)詩篇にこう書かれた箇所がある。「主は、知者の議論を無益だと知っておられる」。よく学び人々を

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ホルスト/富田版:火星
2016年02月13日21:05

虚無の空間に神の国から命の水がこぼれ滴落ちてきて宇宙を打ち大きな変化をもたらした。響き渡る神の声がオルゴールのように子守歌を歌っている。宇宙の歯車が始動し宇宙が創造され人類も誕生した。何億年の経過を省いて一挙に宇宙時代の開幕が描かれる。地上

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アンタイル:交響曲第4番
2016年02月12日20:55

第1楽章、シンバルの激しい一撃。低音金管楽器を伴って重苦しく不吉なファンファーレが鳴り響き意気消沈した行進曲が続く。能天気な第1主題と暗雲の立ち込めた第2主題が悶えながら捩れ縺れて混乱状態がオーケストラ全体に広がる。1940年代の殺伐とした雰囲気

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第1楽章、濃厚な憂いに張り裂けそうなトランペットのうめきで曲は開始する。半音階的で焦点が定まらない。夢遊病者がふらふらと歩いているようだ。弦楽合奏の主題は泳げるほどの密度の高い霧のように重く波打っている。背後で最初から脈打つティンパニの連打

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「三文オペラ」の2年後に発表されたヴァイルのオペラ「ハッピーエンド」の中の挿入歌。オペラと言うよりは歌で繋いだ演劇の範疇かもしれない。清純と不純のどちらが強いかみたいな話しだったと思うが、話しがばらばらすぎて分かりづらいとの批判も多いようだ

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Michèle (ミシェル)
2016年02月09日20:53

青春のためらい、おくゆかしさを感じさせるような歌。もっと近付きたいけど、その勇気が出せずに近くで眺めているだけ。そんな時代を体験するのも昔は10代の頃。今はないのかな?曲調云々ではなく、ビートルズの「ミシェル」を意識して書かれたようだ。ミシェ

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マーチといえば冒頭にトランペットやホルンによる威圧的で息の長い朗々として旋律が吹き鳴らされるのが定番だが、この曲では細かいリズムを刻むファンファーレが置かれている。睥睨するような雰囲気はなく、スネアドラムやグロッケンを用いてかえって華やかで

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第1楽章、家臣の陰謀によりに父王が奸計に陥れられ、亡国の危機が迫っていると耳にして国許へ帰ろうと決意した王女。遠い異国まで忍び寄る陰謀の魔手を逃れ、若き青年騎士を装い少数先鋭の部下を伴って前途多難な帰途を急ぐ一行を描写するような雰囲気で音楽

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食前の祈り
2016年02月07日08:24

「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。」(ピリピ 4:6)クリスチャンとして僕は食前の祈りをする。忘れる時もないとは言えないがまず欠かさない。場所にもよるが

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曲はトランペットのファンアーレで始まり当然ながら祝典的な味わいが濃い序奏となっている。主部の第1主題は流麗で明るい上品さがあり、第2主題はモダンな若者の活気を感じさせる。弦楽器が被っているが共にホルンによって提示されているようだ。ティンパニと

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ブル:孤独の時に
2016年02月05日20:53

目を涙で潤すような哀愁に満ちた小品。冒頭で奏でられるヴァイオリンの旋律が主題となって、多少変形されるところもあるが、基本的に最後まで繰り返される単純な曲だ。それでも息を呑むほど琴線に触れる。昔の思い出、それもいくら考えても茫洋として正体のつ

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クセナキス:エヴリャリ
2016年02月04日20:55

その書式が自由な方向への拡散にあるようなクセナキスの音楽について書くのはとても難しい。冒頭の部分は比較的狭い音域で音符が無邪気に戯れているようだ。縦長にゆるい傾斜をつけた箱の低部にレバーをつけた昔の球技のゲーム機で玉を底部中央の穴に落とさな

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