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日記一覧

冒頭から透明感のある静謐な音楽が夜空を駆けて行く。穏やかに瞬いている星々を包み込む子守唄のような優しさを感じる。星空と海の神秘は似ているかもしれない。どこを見ても同じようでいてひとつとして同じ所がなく絶え間なく動いている。音楽も特定の旋律や

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第1楽章、冒頭置かれた低弦による主題が深い憂いを表しているように吐息をついている。この暗さは復活祭と考え合わせればキリストの処刑の場面と考えられる。主題が繰り返されるたびに音量は高まっていく。いろいろなモチーフを挟みながら場面を変えているの

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リルケのかなり長い連作詩を凝縮して作られたローリゼンの合唱曲集「バラの歌」の第2曲目。バラに託された思いは憧れの人に向けたものだろう。ハーモニーの美しさはこの上なく幻想的で甘美だ。まるで教会音楽のように、響きを大切にしている。バラの美しさは

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ラヴェル:ソナチネ
2014年12月28日22:09

第1楽章、古典的に落ち着いた旋律が優しいが32音符の細かく揺れる伴奏に乗っていると雰囲気は新鮮だ。音楽は暗い背景を感じさせないが目の前に映画「禁じられた遊び」の幼い子の語らいが浮かび上がった。純真な暖かさを感じる。第2楽章、ふたりの子供が作った

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父と子の関係
2014年12月28日08:59

「女が自分の乳飲み子を忘れようか。自分の胎の子をあわれまないだろうか。たとい、女たちが忘れても、このわたしはあなたを忘れない。」(イザヤ 49:15)ある人の父親が認知症になり仕事をしながら最善を尽くして熱心に介護に励んでいる。いくら思いを込めて

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ビーチ:夏の夢
2014年12月27日21:12

第1曲「ブラウニー」、同名のお菓子ではない。小さな妖精で夜中に民家を訪ねて主婦のやり残した台所の片付けや掃除など、どんな事でもせっせとこなす妖精で容姿に関してはさまざまな異説が伝えられているが名前の由来ともなっている茶色い小人のようだ。第2曲

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カモメに喩えた人物への思いに浸っているかのようなこの歌はプーランクの3曲セットの歌曲集「変身」の中の最初に置かれている。短い曲だがピアノと歌に織り込まれた軽妙な響きによってほんのりとした上品さが現れているのがいかにもプーランクらしい。詩を提

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Voyage, voyage (旅立て)
2014年12月25日22:04

自分探しの旅ということばを良く聞く。それで自分の進む方向が決まる人もいるが、多くの場合何も見つからない。それは決断しないからだ。これも違う、あれも違うと探りを入れるだけでは時間を無駄にしかねない。どこかで自分の手にしている選択肢以外のものは

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Vive le vent (風よ吹け)
2014年12月25日07:47

聴けばすぐ分かる「ジングルベル」のフランス語版。アメリカ生まれの歌だが元々は感謝祭のために19世紀半ばに作られた。その時の歌詞は知らないがおそらく橇で収穫した野菜や穀物を運ぶ楽しさを歌って祝ったのだろう。ほどなく旋律にも手を加えてクリスマスの

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冒頭で聞こえないほど静かに響くのはハープと低音弦だろうか。不思議な色合いを生み出している。ホルンが加わり大きくクレッシェンドして開眼したような印象を受ける。山上に到着して頭上を見上げれば限りなく広い空に星が瞬いている。空気は清々しく冷たい。

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イギリスの劇作家ジョン・ゲイの「乞食オペラ」の旋律を用いたフランスでは非常に伝統的なクリスマスの歌として知られている。単純な有節歌曲のゆえに一層厳粛さが深まるような気がする。18世紀の「乞食オペラ」はオリジナルがほとんど存在せず、現在上演され

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おそらく浮気でもしたのだろう。それで彼女は子供を連れて去ってしまった。自分のあやまちを後悔している。壊れてしまった家庭を僕はいくつも知っている。元に戻ったケースを知らない。いや、一件だけ知っている。彼女はキリスト教の精神でもう二度としないと

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ピアノの単音で音楽が開始する。そこにコントラバスがかぶって来て異様な響きを生み出す。8本のコントラバスはトーン・クラスターで音響の壁として立ちはだかりあくまで背景音としてなっている。迫力と不気味さは筆舌に尽くしがたい。時折打楽器が加わるが、

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ゲーゼ:交響曲第4番
2014年12月21日21:40

第1楽章、管楽器の和音に弦楽器が追従しどこか優しく優雅に展開する。弦の流れにほどよく管が絡んでのどかな情景を生み出す。明るくて精彩を放つドイツ・ロマン派的な音楽だ。第2楽章、岸辺から眺める穏やかな海の情景だろう。夏の日差しの下で海風を受けて

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南仏では昔から歌われ続けているクリスマスの歌。ビゼーの旋律を借りて歌われる。とは言ってもこの歌は1700年代には広く知られていたプロヴァンス地方の作者不詳の民謡でビゼーのほうが借用したと言えるがビゼーの仲介なしに日本人が知る機会はなかったかもし

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第1楽章、打楽器のみの短い序奏から唐突にフルートによる旋律が舞い上がる。打楽器群が同じパターンを繰り返す中フルートは自由に空中飛翔を楽しんでいる。テンポが変わりフルートは狂乱したかのような動きをみせる。フラッタータンギングの多様と無調的に音

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神が天地創造を6日間で成し遂げ後に一日は休息を取った。この時の一日の長さは今日の尺度とはまったく違ったはずだが、6日間働いて最後の一日を安息日として7日を一週とする起源は聖書の創世記の冒頭に遡る。アダムとイヴの時代にはまだ時間の観念はなかった

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パーカー:ヴァセック
2014年12月18日21:51

少し不気味な雰囲気のある短い導入の音楽に続いてせわしない管楽器の動きに掻き立てられるように冒険譚に旅立つ様子が描かれる。ヴァイオリンがソロで奏でる旋律は美しい幻影のようにはかなく消える。激流に翻弄されるように大きく盛り上がったと思うと霞の国

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第1曲「前奏曲」、金属の棒を叩く拍子木のような響きに弦楽器が螺旋状に絡んでくる。何かが始まると予測させる導入。ヴァイオリンが独奏で力強く12音的旋律で舞い上がる。第2曲「変奏曲」、チェロのピチカートに時折撥を叩きつけるような音が印象的だ。主題が

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第1楽章、心地よい風が流れ込んでくるような爽やかな序奏。ヴァイオリンによる主題が楽器を変えて受け渡されていく美しい響きに魅了される。のびのびとした様子はメンデルスゾーンの軽やかさを思わせる。管楽器の使い方が実にうまい。次第に熱気を帯びて来て

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Gabriel (ガブリエル)
2014年12月15日21:39

ヨーロッパ人の名前は聖書に由来するものが多い。故に起源はヘブル語が多いが長い年月をかけてそれぞれ地域独特の転訛を経ている。ガブリエルの原義は神の人、人名として珍しくはないが、ヨーロッパ人ならそれが天使の名に由来すると知っている。この歌はおそ

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Bonne justice (良い掟)
2014年12月14日21:08

三宅一徳の作曲による日本のアニメの挿入歌らしい。謎を解く鍵になっている歌のようだが、何ゆえにフランス語のままなのか、物語の舞台がフランスで画面に登場する人物には不都合はないということなのか疑問に思ったが詳細にはこだわらないことにしよう。要す

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クリスマスに見る愛
2014年12月14日08:35

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ 3:16)愛は告白だけでは終わってはいけない。毎日「愛している」と相手に告げるだけでは

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冒頭に盛大なファンファーレが置かれている。打楽器も勇み足で「それ行け!」みたいな熱気を感じる。小太鼓のドラムロールに乗ってチューバにパッヘルベルの「カノン」の旋律が表れ次々と楽器を替えて受け継がれる。ファンファーレに戻ってひとしきり「カノン

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短調で憂いのある美しいテーマが弦楽合奏によって奏でられる。清らかな女性の涙を見るかのように手を差し伸べたくても届かないようなもどかしさを覚える。この旋律はスウェーデンの中西部のヴェルムランド地方の民謡から取られたようだ。中間部で雰囲気を変え

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永六輔の作詞で有名な日本の歌にロベール・シャブリエがフランス語の歌詞をつけアンリコ・マシアスが1963年に発表した歌。日本の曲を外国人が歌う場合日本の市場へのボーナス・トラック的な扱いになることが多いが、この曲はマシアスが自分の持ち歌として歌い

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木管のユニゾンで幕を開ける雄大で刺激的なプロローグが奏でられる。モーセの死後その意思を継いで約束の地を目指してイスラエルの民を率いてヨルダン川を渡るヨシュア。知らない人も多いようだが、ここでも出エジプトの時と同様の奇跡が起こり川の流れが堰き

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邦題では「愛しの彼女」と意訳されているが、原題からは主題が恋人を表すとしてもおかしくはないが、おそらく作曲者が親しんだフランスのどこかの情景がふさわしいのではないだろうか。低弦に導かれて曲が始まり有名な「美しく青きドナウ」のフランス編と言え

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第1楽章、低弦の16分音符がせわしく揺れ動く中から目覚めるように第1主題が浮かびあがって来る。霧に覆われたイギリスの大地を見た印象を音楽化したと言う話しだが素朴ながらユニゾンでかなり濃い霧のようだ。そのせいで薄暗い感じもする。後半になると深い森

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瞑想音楽と呼ぶにふさわしい旋律もなく残響の大きい音の揺れでできている音楽。一定のパターンがあるのか即興的なのかは分からないが、似ている面もあるがミニマルとは違う。音楽は何かを問いかけているわけでもどんな感情をも引き起こそうとする方向には働か

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