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日記一覧

冒頭からドラムと低音管楽器を用いて不気味さを醸し出している。夜の墓場をさまよう不穏な雰囲気に満ちている。間違ってもこんな所はひとりで、否、道連れがいても歩きたくない。ピッコロのようなさえずりは中空を漂う怨霊のようなものだろうか。不気味さがク

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冒頭のイングリッシュホルンの音色を聞いただけで、気分的にかなり落ち込んでいると察せらる歌だ。チェロが悲痛の涙を流し、弦楽が入る頃になって少し落ち着きを取り戻したような感じがする。歌曲の序奏にすぎないが、これだけでも一聴の価値は十分にある。全

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「同じように、わたしはあなたたちの老いる日まで 白髪になるまで、背負って行こう。わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。」(イザヤ 46:4)苦しい時に、教会に行っているし、祈りもしているし、あれもこれもしている、それなのに

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フランス人ならみんな知っているんじゃないかと思えるほど有名な歌。ひとことで言えば「俺たちは仲間だ。死んでもその気持は変わらない」って事なのだろうが、博識ぶりを発揮した歌詞に感心する。メデューズ号はフランス海軍の軍艦、19世紀初めの話なので当然

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悲しみを乗り越えた後に感じる雑踏の中の虚無感。自分ひとりだけが世の中の歩みに乗っていない。東洋的な音程の中に空しさが溶け込んでいる。サティの指示は困難を感じるほど微細な点に及んでいる。「いたわりを込めて感じたままを語るよう心に命じなさい」。

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第1楽章、海を見下ろす静かな墓地に風が吹きぬける。風が水滴を運んできて墓石を濡らす。流された涙の跡をたどるように。弦楽のうめくような序奏に続いて管楽器による悲しみの旋律が執拗に繰り返される。重苦しさの中に魂の無念の叫びが滲み出ているような不

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フォーレが老境に入った頃に書いた歌曲集「エバの歌」の第1曲。創世記の初めに記されたエデンの園を念頭にベルギーの詩人のレルベルグがエバの生涯を描いた物語から10篇の詩を選んで作曲された。あくまで創作された物語で背景は同じでも聖書の記述とは一致し

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ビゼー:出発
2016年10月25日21:09

冒頭の序奏は穏やかな波のようだ。そこに湧き上がる若さを感じさせる主題が主旋律に現れる。丈夫そうな若い地元の青年たちのナイーヴな面がかなり表出されている。岸に留めてある舟に乗り込んで漕ぎ出す。軽い気持でひとまわり、危険もなく戻れると思ったので

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クラム:鯨の声
2016年10月24日21:10

音楽を聴く上で、何の音か想像もできないほど妙な音を出す箇所もあるので、最初に使用する楽器の説明をしよう。基本的にピアノ、フルート、チェロの三重奏に加えて持ち回りでアンティック・シンバルや口笛に参加する形態を取っている。シンバルを除けばすべて

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ピアノの伴奏の単調さが何も変わっていないのに、君の気持だけが変わって僕から離れてしまったという、男の寂しさを感じさせる。激情を表に出さないのは男の見栄だ。淡々とした歌にも相手を恨まず、未練を残さず、思い出には蓋をしようと言う決意が感じられる

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行いに表れる信仰
2016年10月23日09:56

「ところで、あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『お父さ

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現実にはありえない子供の夢を描いた楽しい曲。詩はプレヴェール、音楽はコズマで、このコンビで多数の曲を書いているが、一番有名なのは世界中で歌われているシャンソン「枯葉」だ。コズマは1905年10月22日、ハンガリーに生まれた作曲家だが、ユダヤ人である

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ガスコーニュはスペインと国境を接する大西洋側の地方。アルブレは古い地域名で現在はガスコーニュの中に吸収されたようだ。アルマニャックの産地として有名で、ボルドーもこの地域の都市のひとつ。カントルーブはフランス語で歌詞を付けているが、この地域の

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第1曲「我らの祖先への悲歌」、地の底から響いて来る古の声という雰囲気で始まる。靄の中から管楽器によるフォスターの「オールド・ブラック・ジョー」の旋律が聞こえて来る。古戦場跡の大地から蘇った古人の霊が開拓時代を共にした仲間へ呼びかけているよう

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時間が止まっているような不思議な情景だ。日差しは痛いほど強そうだが、いっこうに動く気配のない雲がすべてを和らげ、風が穏やかに肌を洗う。「驚かされる」この情景から今「外へ飛び出さず」、「限りない優しさで」悠久の流れに「さらに深い同調感」に満た

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繊細な色合いで絶妙な香りを漂わす田舎の朝の情景から始まるようだ。穏やかさと明るさに満ちた序奏の清々しさ。これだけで心が期待に弾んでいる様子がみえる。遠くの森から角笛が聞こえる中、朝の食卓の賑やかさが弦楽で描かれる。音楽的にはきれいに繋がって

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短調の和音連打に続いて、と言うよりはこの形をそのまま続けて、左手のオクターブで悲嘆にくれた旋律が表れる。胸が張り裂けそうな痛みはついに耐えがたくなり鍵盤の上に叩きつけられる。爆音を鳴らしても絶望感は消えずにもがき続ける。中間部で絶望の果て虚

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アメリカ人なら誰でも知っている古い歌の変奏曲を4つ繋げたような構成になっている。この4曲の主題の断片を用いた序奏が冒頭に置かれ全体をまとめている。ドップラー兄弟のアメリカ公演に備えて書かれた作品のひとつ。アメリカ人の魂を揺さぶるような熱い曲が

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バベルの塔の意味
2016年10月16日09:52

「さあ、われわれは町を建て、頂きが天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから」(創世記 11:4)クリスチャンでなくても大抵の人が知っている内容が語られている箇所だ。天に届く塔とはバベルと呼ばれた塔だ。神はこれを見

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酒に酩酊すると現実と夢とが渦を巻いて恍惚と混乱の嵐が吹き荒れる。それを超えると無気力と倦怠に襲われ身体の自由を奪われる。この歌のタイトルは「めまい」だが、阿片に侵された状態を意味している。無窮動の動きをみせるピアノにめまいを感じる。声は夢の

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第1曲「暖かく」、弾む気持が抑えられないようだ。さあ、列車に飛び乗って野山へ行こう。新鮮な空気を求めて飢え死にしそうだ。第2曲「はかなく」、夢心地の雰囲気で始まり、音楽はふわふわ浮いているような感じだ。段々焦りが出てきて気もそぞろ。第3曲「夢

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わんぱく坊主は今では古い表現になってしまったと思う。近頃の世の中は去勢されたようにおとなしい子と平気で残虐なことをする異常者に二分される傾向が強いように思える。そう考えると昔と言っても数十年前の人情もあわせ持っていたわんぱく坊主の方が人間ら

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ブラックユーモアのような洒落た歌。この詩が100年以上前に書かれている事を前提に読まないと戸惑うかもしれない。おそらくバスのような怪物を見た事が殆どいない時代のパリの話。フクロウのような目はおそらくバスのヘッドライトなど、水飛沫などは冷却系の

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