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2017年07月27日20:52

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グラナドス:嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす

スペインと言えばフラメンコの国。短絡的に少し気の強い女性を連想するが、これを聴くとマハは繊細な感性を持つ人だと感じる。夜更けに橋の袂に佇み、愛しい人と離れている辛さをしみじみと歌う。側にいるのが当たり前ように過ごして来た日々には感じなかった幸せが一瞬にして不安感の嵐に吹き荒らされる。あの人もこの川の流れのどこかの橋に佇んで星を見上げ寂しさを紛らわしているのだろうか。私の嘆きの声が川の流れに溶け込んであの人のいる所まで届くだろうか。

終始ピアニシモで歌われる旋律は非現実的な情景を見せてくれる。それが最後に現れるうぐいすの声のカデンツァだ。私の心を彼の元へ運び、私の歌を代わりに歌ってもらえないだろうか。そしてすべては透明感の強い夜に消えてしまう。

どんなに愛し合っても、周囲の人たちを不幸に陥れるだけの結婚。そんな悲恋を描く映画にも使えそうな気がする。《Enrique Granados(1867.7.27 – 1916.3.24):Quejas, o la maja y el ruiseñor, Goyescas no. 4》





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