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2017年07月01日20:59

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Allons-y Chochotte (サティ:いざ突撃だ、ショショット)

ショショットを直訳すると気どりやさんにになるが、ここでは固有名詞として扱った。パリにある有名なストリップ劇場の看板名でもある。と考えると、交渉しなければならないパパも父親ではないだろう。

どんな素性の女でも幸せを掴む権利はある。男の方は少しぬけているような気もするが、平和な家庭を持てればそれに越したことはない。サティらしいユーモアが光る名曲だ。詩を提供したデュラントの功績も大きいが、どんなバックグラウンドを持つ人なのか皆目分らない。《Erik Satie(1866.5.17 – 1925.7.1):Allons-y Chochotte》





ショショットに出会った時
僕の頭はぶっ飛んでしまった
「ねえ、君は僕を幸せにしてくれる天使なの?」
「間違いなくそうですわ」
「それじゃさあ、待ったなしで
僕は君と結婚したいな」
すると彼女は精一杯優しく
「私も喜んでそうしたいわ
でもその前に
パパと話をつけてくださらない?」
いざ突撃だ、ショショット、ショショット
いざ行け、ショショット、ショショット、突撃だ

結婚当日の夜
一旦僕らの家に戻って
僕は彼女の胸飾りの花を抜き取り
花に鼻を押し付けて香をむさぼった
「さて」と妻は僕に言った
「まず初めに、話を聞いてくれないかしら
あなたを燃え上がらせてあげるわ
それほど私を愛してくれるなら、抱いてよ
でもひとつだけ約束して欲しいの
私の腕の下をくすぐったりしないでね
いざ突撃だ、ショショット、ショショット
いざ行け、ショショット、ショショット、突撃だ

万事順調に進もうとしていたその瞬間に
外から大音響が飛び込んできた
それは爆竹を放ったような騒がしい
お馴染みの曲のワン・フレーズだった
なんといつも一緒に合唱に参加している
バンド仲間がボール紙製の弦楽器や管楽器の
伴奏まで用意した上で駆けつけ
僕らをひやかそうと
捧げてくれたセレナーデだった
いざ突撃だ、ショショット、ショショット
いざ行け、ショショット、ショショット、突撃だ

翌日になってショショットが言ったもんだ
「ねえ、アルベールちゃん
私、男の子が欲しいわ
モーツァルトやマイヤベーアよりはましな子が
そしたらローマ大賞を狙わせるために
蓄音機も買い揃えて
あなたが坊やに渡してあげてよ
ちょうど良い潮時になったら
シリンダーがフル回転して
あの子の勉強に役立つはずだわ
いざ突撃だ、ショショット、ショショット
いざ行け、ショショット、ショショット、突撃だ

9ヵ月後、ショショットとの間に
男の子が生まれて僕はパパになった
「ああ、何てことなの」と助産婦の叫び声がした
「私の目にしているものは一体…?」
「どうなさいましたの?
どうしてそんなに大きな声を?」
と妻が問いかけた
「五体満足じゃなくて、どこか欠けているの?」
「まさか、そんな事ございませんわ
でもこれ何かしら?小さなおへその上の方に文字が読めませんこと?」
いざ突撃だ、ショショット、ショショット
いざ行け、ショショット、ショショット、突撃だ

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