オペレッタ「ヴェロニク」の中の愉快な二重唱。タイトルは「ろばに揺られて」と訳されることもある。ろばと言えばグローフェの曲を連想するが、丁度あんな感じだ。天真爛漫なお嬢様はロバに乗ってご満悦だが、ロバの方はくたくた。その心境の違いが軽快なタッチで面白く表現されている。
内容的には良家のお嬢様の婚約者が他に愛人を囲っているとの噂を確認するために、町の女に変装して婚約者に近付くと言う、良くあるパターンの喜劇。変装した時に変名がヴェロニクだ。
メサジェはオペラ作家として本国フランスではそれなりに人気があるようだが、日本ではよっぽの好事家でないと名前も知らないかもしれない。交響曲も器楽曲も書いていないと、オペラの伝統のない国では難しいのだろう。《André Messager(1853.12.30 – 1929.2.24):Le duo de l'âne, Véronique》
こっちにゆらゆら、あっちにゆらゆら
どっこいずんずん、どっこいずんずん
ほら行け、すたすた
ほら行け、ずんずん
行け、ろばさん
行け、ほらこっちだ、ほらあっちだ
どっこいずんずん、どっこいずんずん
もうひと頑張りしたら
美味しい御飯よ
幸せだわ
私ったら理由もなく笑っている
そんなにはしゃいでいる姿を目にしても
僕は素直に喜べずに辛いのさ
ロバさんと一緒でなんて楽しいんでしょう
気の向くままに過ごせるのは最高ね
おやおや、少しもお分かりにならないようで
僕はへとへとなのに、なんて方なんだろう
それにこのきれいな花束を見てください
全部森で私が摘み取ったのよ
僕が思うに、草むらで花を摘みながら
僕の心も摘み取られてしまったようだ
ひな菊とひなげしに
早くお水をやらないといけないわ
そんな緊急事態なのか、僕はそっと
ひな菊に聞いてみたいんだけど
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