我以外すべて我が師なり
僕がまだ学生だった頃、一度だけ父親が僕に本をプレゼントしてくれた事があります。その本のタイトルは『我以外すべて我が師なり』というものでした。
いつか読もうと思っていながら、結局、一頁も僕はその本を開く事はありませんでしたが、僕の心の中にはその本のタイトルがずっと刻み込まれています。
何かを教えてくれる人を先生という思う気持ちや、何かの道を究めている人を尊敬するという気持ちはありますが、これまで特定の誰かを師匠と仰ぎ、その人に心酔し、その人の全てを受け入れるという経験はありませんし、これから先もそのような事は多分、ないと思います。
いつの頃からそのように思えるようになったのかは定かではありませんが、今の自分には、自分以外の人すべては、自分にとっての師であり、どのような人からも学ばせて頂くものはあるという気持ちがあります。(構える事無く、普通にそう思っています。)
多くの事を学べる人も、多くの事までは学ぶ事は出来ないと思う人もいるとも思いますが、どれだけ多くのものを学べるかは、自分自身にもかかっているのだとも思っています。
「我以外すべて我が師なり」今の自分には、とてもしっくりする言葉になっています。
そして、今の僕をつくり上げてくれている一つの言葉になっています。
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