mixiユーザー(id:16255101)

2016年11月15日22:36

394 view

タンスマン:5つの小品

第1曲「トッカータ」、休日とあって郊外へ出てのんびりしたい。車は快適に流れていて申し分なし。あれをしたい、これもしたいと考えるだけでも楽しくてたまらない。同乗者はみんな心ここにあらず、気持はすでに山だの海だのと駆け回っている。夕方はバーベキューをして、とどこまで思い通りに運ぶのか。事故を起こさないように気をつけて、楽しんでいらっしゃい!

第2曲「歌とオルゴール」、寂しげな曲調で始まる。準備万端、クリスマスの飾りつけはすっかりできているのに誰も来てくれない。どうしたんだろう。僕ひとりでお祝いするしかないのかな。ふと見るとツリーの下にプレゼントが置いてある。開けてもいいかな、開けちゃえ。弦のピチカートとピアノがシリンダーの突起に当って弾ける櫛歯の音色を再現する。オルゴールがひとりぼっちの子を幻想の世界に誘って暖かく包んでくれるようだ。

第3曲「常動曲」、一方地下室では鼠がちょこまか動き回ってチーズを齧っている。そんなにあわてなくてもいいのに後ろめたくて 気が急くのかな。鼠は嫌われ者だが、ミッキーの仲間と思えば邪険にもできないから不思議だ。

第4曲「アリア」、しみじみと涙する乙女の歌。ひと昔前の乙女には悲しみが似合ったようだ。そのたおやかな姿に男が手を差し伸べる。今では何でもないことにげたげた笑う子が多い。手を出そうものならいきなり張り飛ばされかねない。乙女は死語になったようだ。それにしても夢を見させてくれる美しい音楽だ。

第5曲「固執低音」、終わり良ければすべて良し。明るく快活な音楽。明日の楽しみのために今日楽しまなくてはどうする。こんな屈託のなさも人生には必要だ。《Aleksander Tansman(1897.6.11– 1986.11.15):Cinq pièces pour violon et orchestre》




6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する