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2016年10月17日21:26

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ショパン:ポロネーズ第4番

短調の和音連打に続いて、と言うよりはこの形をそのまま続けて、左手のオクターブで悲嘆にくれた旋律が表れる。胸が張り裂けそうな痛みはついに耐えがたくなり鍵盤の上に叩きつけられる。爆音を鳴らしても絶望感は消えずにもがき続ける。

中間部で絶望の果て虚無感に落ち込んだように、思考が停まり、歴然として残っているはずの痛みさえ感知する力をなくしてしまったようだ。重苦しい曲の中でほっとひと息つける和やかさがあるが、そこに留まれば元の自分を取り戻せない危険な罠となり得る。

音楽は進むしかない。再現部に足を踏み入れるがモチーフは同じでも違う世界に到達したようだ。ショパンの悲嘆だけが重なる世界。慰めも希望も見えないうちに曲を閉じる。作品番号40の2曲は極端に明暗が分かれている。ショパンは自分の人生の浮き沈みと祖国ポーランドの運命を重ね合わせて表現したのかも知れない。挫折してはならない、そんな状況でも立ち上がって前進しなければならないと決意を込めて。《Frédéric Chopin(1810.3.1 – 1849.10.17):Polonaise nº 4 en ut mineur, op.40-2》







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