mixiユーザー(id:5348548)

2016年09月11日22:34

382 view

広島カープ25年ぶりの優勝

9月10日、広島カープが25年ぶりに優勝。
武上監督時代からのヤクルトファンのわたしも、心より選手やファンを祝福したい。

マツダスタジアムでの地元胴上げになるかも、と言われていたものの、M1で東京ドームへ。
しかし、黒田投手が先発で、巨人相手に優勝を決めるだなんて、あまりにそろいすぎた舞台だった。

わたしは黒田が打席に立ったとき、懸命にボールに食らいついてファウルで粘っている姿に胸が熱くなった。
ピッチャーだから、と、あっさり三振するのではなく、結果的にマイコラスに球数を1球でも多く投げさせることで、自分もチームも助けているのだ。
まさに彼は、この歓喜の優勝のためにアメリカから帰ってきたのだ、と実感できた。
彼や新井選手の涙にもらい泣きした、という野球ファンは多かったはず。

四半世紀はやはり長い。
25年前に優勝したときにはまだかろうじて「ソ連」が存在していたのだから。
それだけに広島の人々の爆発するような喜びを見ていると、やはり地域密着型のチームのほうが、優勝した時の盛り上がりも大きいのだよな、と思う。
ヤクルトは「東京ヤクルトスワローズ」という「東京」を冠したチーム名にしているけれど、では東京都民が「地元チーム」としてスワローズを応援して愛着を持ってくれているか? 答えは否であろう。
むしろ東京フランチャイズであるために、ファン拡大が図れない、というのが現実だ。

その点、ローカルチームだと、地域を挙げて、そして時には「熱狂的」と形容されるほどの応援を受けることが可能になる。
特に広島は、戦後間もないころに地元に創設され、地元民に愛され支えられてきた、という歴史を持つ。
福岡のソフトバンクや埼玉の西武や千葉のロッテ、仙台の楽天、北海道の日本ハムなどは、「よそから持ってきた」球団である。ローカル球団でも成り立ちからして違うから、自然、「カープ愛」も濃密で激烈になるのだろう。熱狂的ファンが多くなるのもむべなるかな。

広島カープの初優勝は1975年、わたしが中学1年の時。
「赤ヘル旋風」はよく覚えている。
プロ野球にだんだん興味を持つようになってきたころで、その後79,80年と広島が連覇。
有名な「江夏の21球」もテレビ中継で見ていた。
だもんで、わたしは以前のカープの「暗黒時代」を知らない。
気づいた時には、広島は優勝争いを毎年しているけっこう強いチーム、という認識だった。

プロ野球界のFA制度がはじまったころから、広島は低迷期に入ってしまう。
FA制度の導入で、川口、江藤、金本といった主力選手が次々に移籍してしまったことにもよる。
だが、わたしは「強い広島」の残像があるので、「あれ? なんで最近広島弱いんだろうね」と思うことしばしだった。
最後の優勝から遠ざかること25年。
ファンの方々には「待ちに待った、待ちくたびれた」優勝だったと言えよう。

1975年の初優勝の時、年配の被爆者のファンが、当時の「助っ人外国人」ホプキンスに、
「アメリカは憎いけど、アンタのことは好きじゃけえ」と言ったというエピソードを聞くと、やっぱりつい泣けてきてしまうわたしなのだ。
4 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年09月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

最近の日記