ピアノの伴奏の流れはまさに海辺を洗う子供たちの未来を祝福する穏やかな波のようだ。世界の終わりの日かと勘違いしたが文字通り果てのない世界だ。時間的にも空間的にもそこは子供の夢が叶う世界であってほしい。大人の押し付けではない、子供の知恵にも学べることはあると思わされた。カーペンターの歌曲を初めて聴いた。アメリカ人であるのに20世紀初頭のフランス音楽に大きな影響を受けた作曲家だが、面白さはこの曲においてサティにはかなわない。洒脱さはプーランクに負ける。もっと管弦楽作品を聴いてみたいが、録音が見当たらないし、どのくらいの作品があるのかも分からなのが残念だ。《John Alden Carpenter(1876.2.28 – 1951.4.26):On the seashore of endless worlds...》
終わりのない世界の海辺で子供たちが出会う
果てしない空は動く気配もなく頭上に広がり
一時も休まない水は荒れ狂う
終わりのない世界の海辺で
子供たちは叫び声を上げて踊ることを覚える
砂で家を作り
空っぽの貝で遊ぶ
枯れた葉でボートを組み立てると
楽しそうに広くて深い海に浮かべている
世界の海辺で子供たちも楽しみ方を知っている
泳ぎ方を知らないし
網を上手に投げ入れる方法も知らない
子供たちが小石を集めたり散らしたりする間にも
真珠取りは真珠を求めて海に潜り
商人は帆を張って出港する
子供たちは隠された宝を探しているのでもなく
網を上手に投げ入れる方法も知らないままだ
海は楽しそうに大きな波を押し上げる
浜の笑い声に影が差している
揺りかごを揺らしながら歌う母親のように
死を運ぶ波が子供たちに
意味不明なバラードを歌う
海は子供たちを相手に遊んでいる
浜の笑い声に影が差している
終わりのない世界の海辺で子供たちが出会う
嵐が道のない空をうろついている
足跡を残せない海の上で船が難破する
死が所かまわず暴れまわる一方で子供たちは遊びに興じている
終わりのない世界の海辺
子供たちが偉大なものと出会う所
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