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2016年04月12日23:59

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湖畔の陰にはー「黒田清輝展」

上野の「生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠」展に行って来ました。
「湖畔」という絵は切手にもなり、教科書にも載っていてあまりにも有名ですが
鹿児島出身のこの人、薩摩藩士の息子だったのですね。
1866年(慶応2年)生まれ、東京外国語学校を経て1884年フランスに留学。
法律を学ぶための渡仏だったそうですが、2年もしないうちに画家になることを決意、
ラファエル・コランに師事したのだそうです。
当時とんでもないお金をかけて留学して
弁護士になる筈の息子が画家に転向じゃ、明治の親はさぞ怒っただろうなあ。

フォト「読書」

1891年には「読書」、1893年には「朝妝」(ちょうしょう)がフランスの展覧会で入賞と
順調に画家としての道を歩んだようですが、93年に日本に帰ってからが大騒ぎ。
全裸で立つフランス女性を描いた「朝妝」は論争を呼び、
1900年には白馬会展に全裸の裸婦を描いた『裸体婦人像』を展示して、警察に咎められ、
絵の下半分が布で覆われる「腰巻事件」が起きたのだそうです。
そりゃ明治時代に、全裸の女性の絵は中々受け入れられなかったのでしょうね。
彼は”封建的な日本に違和感。「俺は自由が欲しい」と友人にもらす”と
展覧会のパンフレットに書いてあります。

フォト「朝妝」

あの「読書」は黒田が24歳の時、フランス人の恋人を、
そして「湖畔」は31歳の時に、後に妻となる女性を描いたのだそうです。
黒田が師事したコランや、強く影響を受けたというミレーやモネの絵も
オルセー美術館から特別出品されており、じっくり楽しむことができました。

フォト「湖畔」

「湖畔」は私が子どもの頃愛読していた「少年少女世界名作文学全集」の日本編の一冊のカバーに載っていたので、
非常に馴染み深い絵だったのです。
確か「次郎物語・路傍の石」編だったのじゃないかな。
上野の森のソメイヨシノはとうに終わったのに、大勢の観光客が。
韻松亭で大きな窓越しに葉桜を愛でながら、季節のランチを頂きました。

フォト


黒田清輝展 http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1759



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