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2016年02月15日21:07

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ジョン・アダムズ:フリギアの門

催眠効果のある比較的穏やかなピアノのためのミニマル音楽。フリギアとは現代のトルコに存在した紀元前8世紀頃の王国の名。聖書にフリギアに触れた記述があるが、文化的には特にギリシャ神話体系に大きな影響を残したようだ。国土はギリシャに併合され、さらにローマ帝国領になって今日に至っても尚解読されていない独自の言語と共に国土も完全に消えた。この王国にシンボル的な門が現実にあった記録はない。タイトルの意図は時間や空間の限られた世界に通じる入り口をほのめかすことにあるようだ。音楽的には説明しようのない連続的波形が25分間心地よく鳴っているだけだ。1分を100年と考えれば丁度フリギアの滅亡から今日までの時間に合致する。その間何が変わっただろう。永遠の尺度で考えれば人間の生き方は穏やかに波打つ海面のようで決して同じではないけれど一切の形式を排除して音楽はごく自然体に強弱やリズムに変化を付けていくにすぎない。ミニマルの源流を知る意味でも格好の興味深いアダムズの初期の作品だ。《John Adams(1947.2.15 - ):Phrygian gates》




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