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2015年11月29日21:20

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Tomorrow (コルンゴルト:あした)

とても重々しい雰囲気で始まる。悲劇の始まりの予兆かもしれない。神秘的な場面は消え堂々とした音楽が愛の尊さを歌い上げる。オーケストラの壮大さにかけては波乱万丈の英雄伝にもふさわしいほど力がこもっている。燃え尽きる前の最高の輝きを放ち溢れ出る数々の思い出の優しく細やかな音楽の展開へと繋がり、女声が登場して後半の秀美を艶やかに担う。歌は有節歌曲だがオーケストラが劇的な力を発揮し、合唱も参加して巨大な賛歌と化して終結する。病弱な少女に恋した作曲家の歌を聴きながら天に召された悲恋を描く映画の最終場面に使われた映画音楽を作曲家自身が演奏会用に手直しした作品。オーケストラ伴奏付きの歌曲としても良かったと思われるが、交響詩として発表された。それだけに歌を抜いてもっと簡潔にまとめても立派な管弦楽作品として通用しそうな佳作だ。コルンゴルトはナチスの台頭でアメリカへの亡命を余儀なくされ、映画音楽も生活の糧を得るための仕方ない手段として着手したが、これがかなりヒットしたようだ。ナチスによる退廃音楽の烙印と低俗な映画音楽作曲家との誤解で長い間理解を得られなかったよだ。映画音楽と平行して生涯クラシック系音楽の創作意欲も衰えることはなかった。《Erich Wolfgang Korngold(1897.5.29 – 1957.11.29):Tomorrow, op.33, tone poem for mezzo-soprano, women's choir and orchestra, for the movie The Constant Nymph》






あなたが行ってしまったら
鳥も歌うのをやめてしまう
あなたが死んでしまったら
もはや太陽も昇らないだろう

もう二度と、二度と
湧き上がる喜びが
僕の目を潤すことはない
僕の目を潤すことはない

あなたが墓に入るなら
咲き誇る花も
頭をもたげて
茂みの向こうに隠れてしまう

美しさは色褪せる
あなたの力も弱る
僕の愛も痛む
僕の愛も痛む

そんなこと言わないで
もうひとつの愛があなたを励ましてくれる
明日の朝には太陽が昇り
輝きが戻って来る

あなたのそばにいられないとしても
鳥は歌い始める
寂しくても眠れる
寂しくても

私が墓へ入っても
花は咲き乱れ
20倍も素敵な香りで
あなたを楽しませてくれるでしょう

私が眠らなくてはいけないとしても
あなたの周りで美しさは朽ちない
あなたの足の下で何も知らずに
私があなたの足の下に眠るとしても

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