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2015年10月17日22:45

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裏日本シリーズ→堂々オモテへ

CSで巨人にも勝ち抜け、ようやく、日本シリーズ出場が決まったスワローズ。
やれやれ、ほっとしました。

思えば今をさかのぼること30年、当時、ヤクルトスワローズは低迷期、あまっさえ「お荷物球団」などと揶揄されるありさま。なのになぜか、この弱小球団のファンになってしまったわたしは、友人知人からいつもからかいと同情の目で見られていた。
否、それだけならまだいい。朽ちた廃屋を見るかのごとく「いったいまたどうしてヤクルトなんか応援しているの?」と理解できない、といわんばかりの好奇の目を向けられた。
巨人や阪神のファンでなければ人にあらず、という態度をわたしに取る人もいた。
かように、かつてはヤクルトファンは人格を否定されるような迫害を受けて来たのである。

ついでに、水島新司のマンガ「あぶさん」の愛読者でもあったわたしは、パ・リーグではひそかに南海ホークスをひいきにしていた。

ある日、阪神ファンの知人に、「ごんふくさん、まるで『裏日本シリーズ』だね」と言われた。
当時、南海ホークスも下位に低迷していた。
要するに、最下位チーム同士。セ、パの優勝チームが戦う日本シリーズの正反対、ということだ。
弱いチームのファンを続けていると自虐的になるのはお約束のようなもので、
「ああ、いいね。罰ゲームのように、最下位同士が、最弱決定戦をやるんだね」と愛想笑いをしながら力なく答えたものだ。

そして30年以上たち、「裏日本シリーズ」は、みごとに「オモテ日本シリーズ」へと転化した。
おお、長生きはするものである。
生きてスワローズVSホークスのカードが見られようとは。
90年代、野村ヤクルトが強かった時代は、ダイエーに身売りされたホークスはまだまだ弱く、2001年にヤクルトが優勝した時は、たまたまその年のパの優勝は近鉄(そして近鉄というチームもなくなったが)。
ホークスが強くなり、ふたたびソフトバンクに身売りされ、いつのまにかパの強豪球団になっていったものの、スワローズはまた低迷期に。
ようやっと、この組み合わせが実現するのだなあ、と感慨もひとしおである。
いま、福岡に住んでいたら、ホークスファンの波にまぎれて、ひっそり3塁側で応援しているんだろうか(それ以前に、チケットが取れそうもないが)。
山田哲人、柳田悠岐、というプロ野球史に残る記録をたたきだした両人の対決も楽しみだ。
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