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2015年10月10日10:18

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1085

★洋ちゃんの読観聴 No. 1085

映画 「アメリカンドリーマー 理想の代償」       

現代社会におけるビジネスはクリーンで通すことが
できるのか? ビジネスマン経験のある人なら誰でも
会社の利益のために倫理に反する行為に手を染める
ことがあると僕は思う。社会正義と反モラルの間で
人は迷い悩む。なぜなら、その選択は自分と家族の
命に関わってくるから。このテーマをJ.C.チャンダー監督が
見事に描いてみせた。

1981年のニューヨーク、マンハッタン。イタリア移民のアベル
(オスカー・アイザック)とその妻アナ(ジェシカ・チャステイン)は、
石油販売会社を経営し、事業は順調に伸びている。2人は
社員を家族として大切にしている。アベルの信条はクリーンな
ビジネスだ。

だが、事業拡大のために土地購入の頭金として全財産を
投入した直後、彼の成功を阻止しようとする何者かが積荷の
ガソリンを強奪する事件が続く。社員も怪我し、社員に拳銃を
持たせてはどうかと回りは社長のアベルに進言するが、
アベルは拳銃所持に反対だ。

さらに、会社は脱税の嫌疑をかけられ、家族に脅威が訪れるなど、
次々にトラブルが襲いかかる。検察に起訴され、融資を約束した
銀行からも断られ、四面楚歌に陥る。土地購入のための
資金は果たして確保できるのか?

アベルは、頭が良くリーダーシップもあり精神的にもタフだ。
なので新参者でありながら業界内でも一目置かれている。
だが、ほとんどの人間は秀でた能力もなく精神的に強くもない。
そんな普通の人間たちが、悪いことと知りながら悪事に手を
染める。そのために正義の人間アベルが窮地に立たされる。

ここには本当の悪人は登場しない。このテーマの解決の
道が見えないだけに、やるせない。

資本主義社会における大きなテーマを監督は取り上げた。
主演の夫婦役の2人も、すばらしい演技だ。
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