ガーニーはイギリスの20世紀の歌曲王とも言える存在だが日本ではまだごく一部の人にしか知られていない。ガーニー自身詩人でもあり数百の作品が残されているようだが、イギリスでも作曲家としての認知度の方が高く、詩人として見直されたのは比較的最近のことだ。歌曲は300を超えるようだが、本人の生存中には整理がつかず、死後目録が整備された。ピアノの小品も残されているようだが、聴いたことはない。暗い印象の曲が多いがそれだけに心に染み入る情感を感じる。この歌はガーニー自身の詩に作曲されている。セヴァーンという川はいくつも存在するようで特定できないが、おそらくガーニーの故郷にある川をイメージしたのだろう。短いが叙情的で美しい。《Ivor Gurney(1890.8.28 – 1937.12.26):Severn meadows》
ただ放浪の旅を続ける者だけが
イギリスの気高さを知る
あるいは見慣れた光景にも
新しい発見が見つかるに違いない
影に潜んでいる喜びに放浪者のように
夢中になる者がほかにいるだろうか
セヴァーン川の草原よ
どうか僕のことを忘れないでくれ
ログインしてコメントを確認・投稿する