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2015年05月23日21:57

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フランセ:若い娘たちの5枚の肖像

第1曲「気まぐれな子」、とても明るい音が飛び跳ねている。あれもこれも目に入るすべてが新鮮で目を輝かせている表情が見えるようだ。ファッション関係の店に入った女の子の目の動きと幸せに酔っている女の子を想像すると良い。そのわりには移り気なのだが。第2曲「優しい子」、いまどきカフェでお茶を飲みながら読書をする子は珍しいと思うがそんな雰囲気を感じる。男の目から見ればスマホをいじっている姿よりはぐっと清楚で知的に見える。時折外に向けられる視線の穏やかさは絵になる。第3曲「気取った子」、なるほど微妙なアクセントをつけて奏される旋律が美しいけれど近寄りがたさを見事に表現している。あんまりお高くとまると滑稽になるか非情に映るから損だろう。それでもゴーイングマイウェイ。第4曲「思慮深い子」、慎み深さが現れている音楽だ。女心の複雑な色合いが音に現れている。不安もあれば期待もある。どこかに拠り所を求めて心の中に解決策があるかのように思いをめぐらしているのかもしれない。表面的には暗い表情に映るかもしれない。第5曲「現代っ子」、物怖じせずに好きなことを我慢しないでやってみる女の子。この曲が書かれたのは1930年代なのでその当時の現代っ子だ。女性としての独立精神と自由な夢を追いかける情熱がきらめいている。無法図や勝手気ままとは違うところが重要だ。第1曲の旋律に戻って曲を閉じる。結局女心は揺れ動くものと言いたかったのかもしれない。作曲の動機は分からないがこんな女性もいるとフランセはすべてを優しい視線で受け止めているようだ。この曲集に「普通に真面目な女の子」が入っていない。言うまでもなく普通の子が疲れずに良いに決まっているというフランセの意見の反映かもしれない。十分に夢を膨らませる楽しい小品だと思う。《Jean Françaix(1912.5.23 – 1997.9.25):Cinq portraits de jeunes filles》




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