第1楽章、金管楽器の咆哮とティンパニーの強打で音楽は冒頭から荒れている。激しい波風に翻弄されているような雰囲気が続くが舞曲風の落ち着いた旋律が顔を出す。束の間も静寂も再び風雨に飲み込まれるように展開する。それがすべて夢だったかのように子供部屋の可愛らしい玩具を連想させる音色で優しく結ばれる。第2楽章、平和そのものの情景を描くのどかな音楽が始まる。威嚇的なティンパニーに脅されてほの暗い気配を見せるがすぐに前にも勝る日差しを受けて空気が喜びに輝くようだ。盛り上がりを見せてから静寂に戻り情景を穏やかに遠望して曲を閉じる。第3楽章、野外の娯楽施設に似合いそうな軽快な音楽。アトラクションを楽しみながらあちこち歩き回るようなわくわくした気持ちをかなり派手に表現している。元気いっぱいのエンディングが爽快な印象を残す。ジョン・カーペンターはアメリカの日曜作曲家だが作品数は決して少なくない。娯楽音楽の影響を受けて積極的に取り入れている。ほとんど聴く機会がない作曲家なのでナクソスあたりで積極的に取り上げてくれると良いのだが。本業は実業家、60歳で引退した後亡くなるまで存分に作曲活動に打ち込んだようだ。《John Alden Carpenter(1876.2.28 – 1951.4.26):Symphony no. 2》
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