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2014年12月24日22:29

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バックス:山上のクリスマス・イヴ

冒頭で聞こえないほど静かに響くのはハープと低音弦だろうか。不思議な色合いを生み出している。ホルンが加わり大きくクレッシェンドして開眼したような印象を受ける。山上に到着して頭上を見上げれば限りなく広い空に星が瞬いている。空気は清々しく冷たい。あまりの美しさに歓声を上げるように盛り上がる。感動の嵐が治まると厳かな雰囲気に満たされる。トランペットが朗々と歌い出す。体も霊も宇宙の彼方に触れられるほど希薄に広がっているような、一体感を覚える平安に浸っている。クリスマス・キャロルの旋律の断片が用いられているような気もするが、はっきりとそれと分かるほど明確ではない。コーダでいきなりオルガンのソロ演奏が鳴り響く。天上からの溢れる輝きと祝福を象徴しているのだろう。オーケストラも加わって荘厳なコラールとなる。キリスト誕生の奇跡を讃えて神に感謝して堂々と曲を結ぶ。日本では初日の出を山頂で迎える人も多いが、クリスマスを山で祝うという慣わしがあると聞いたことはない。イエスはいつもオリーブ山で祈っていた。山といっても歩いて行ける距離の小高い丘のような所で登山のイメージとは程遠いが人里離れた静かなところで神の声に耳を澄まして祝うクリスマスも乙なものだろう。バックスの比較的若い時の作品。クリスマス・ソングは散々聴いているだろうから、オーソドックスなクリスマス音楽でイヴを祝うのも一考だと思う。≪Arnold Bax:Christmas Eve, symphonic poem≫




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