mixiユーザー(id:11487068)

2014年12月11日08:08

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もう一つの争点

今度の総選挙でさまざまな争点があると思うが、
それとは別に僕が懸念していることは国会の手続きで
首相がとる非民主主義的な行動だ。

昨日施行の秘密保護法にしても集団的自衛権にしても
前回の選挙で公約にあげていなかった。前者については、
いきなり持ち出し、国民的議論の時間も与えず強行
突破だった。

また、集団的自衛権では、国民的議論の時間もあまり
なかったが、それ以上に重要なこととして国会での
審議や決議をしないで、閣議決定とした。

つまり安倍首相は、どうやら人と議論するのが嫌いの
ようだ。討論を通して、いろいろな問題点が見えてくる
ものだが、人の意見を聞く姿勢は彼にはなさそうだ。

あるいは、こう考えているのかもしれない。選挙で
勝利し政権をとれば、そこから先は、野党の話を
聞く必要はない。与党は信任されたので、与党の
政策を(選挙時に言わなかったことも含め)進めれば
よい、と。

この論法だったら、国会の審議は不要だ。実際、
与党が圧倒的多数の国会で、審議は無意味化
している。

若い世代を中心に情報がとびかうネットの世界でも
似た状況があると僕は見る。ここでも議論はない。
意見をかわして、異なる考えを学び、修正すべき
点は修正する・・・こうした頭脳の働きをしないと、
ヒトの頭脳は劣化する、そして社会も文化も劣化
するのである。

表向きはヘイトスピーチはいかんと首相は言うが、
それほど強くは言っていない。あらゆるメディアに
「国賊」「売国奴」という言葉があふれている。
人の話を聞かず自分だけの小さな価値観で物事を
きめつける風潮は危険だと思う。

20世紀にアメリカで「マッカーシズム」が吹き荒れた
ことをご存知だろうか? 反共産主義運動だが、
問題は、自由主義・民主主義を標榜する人たちも
排除された。たとえば、チャップリンも国外排除の
扱いとなった。

安倍首相の言動を見ると、強い排外主義を感じる。
この国は、自由と民主主義を保持するのだろうか? 
いろいろな価値観を持つ人間を認め、多様性を
尊重する寛容な社会を維持するのか? 

僕は日本は大きな曲がり角にいると思う。


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