消費税率が上がる前のまとめ買いという訳ではないが、新たに3種類ほど。
●芥川也寸志 (1925-1989、日本)
・絃楽オーケストラのための陰画
・大河ドラマ「赤穂浪士」よりテーマ
・オペラ「暗い鏡」より間奏曲
・映画「鬼畜」よりストリートオルガン
・映画「猫と庄造と二人のをんな」より
・映画「ゼロの焦点」より
・映画「破戒」より
・絃楽のための三楽章(トリプティーク)
・譚詩曲
・24の前奏曲より
ハ長調、イ長調、ト短調、ニ長調、ロ短調、変ホ短調、ヘ長調、ホ短調、変イ長調
・秋田地方の子守歌
・music for Strings #1 -盟友・武満徹に捧げる-
水戸博之 指揮 オーケストラ・トリプティーク (2016/2013録音、Three Shells)
芥川の絃楽作品の集大成である。芥川オリジナルの絃楽作品は、代表作である「トリプティーク」、幻の作品といわれた「陰画」の他、「間奏曲」、「music for Strings #1」くらいであり、これだけではCDの余白がかなり出来てしまうので、清道洋一氏による絃楽への編曲を合わせて収録したという。この編曲も、もちろん原曲のイメージを損なわないようにということであるが、オリジナル版も含めてこのCDで初めて聴く「譚詩曲」や「24の前奏曲」などもあり、貴重な録音といえる。「陰画」は写真のネガ。「エローラ交響曲」に通じるような、陽画(ポジ)」音楽に対する陰画であり、静寂と緊張の音楽である。演奏しているオーケストラの名称にもなっている「トリプティーク」は、生半可な思いでは演奏できないと、第1回演奏会では敢えて取り上げなかったため、満を持しての演奏であるという。映画音楽の編曲も含めて、芥川作品を堪能できるCDである。
●菅原明朗 (1897-1988、日本)
・白鳳之歌
・三つの断章
・バラード
・無伴奏セロ・ソナタ
・3つのピアノ小品より「ブルゴーニュ」
澤田まゆみ (ピアノ)/印田千裕 (ヴァイオリン)/印田陽介 (チェロ)
(2017録音、Mittenwald)
ピアノ独奏の「白鳳之歌」は、白鳳時代の服飾、音楽、建築をイメージした作品ということだが、「いかにも和風」ではなく、モダンな雰囲気の音楽だ。「学者的アプローチはせずに気の向くままに」作ったものだという。ヴァイオリン独奏の「三つの断章」は、バッハに菅原風味付けをした感じ、チェロ独奏の「セロ・ソナタ」は、これもバッハを思わせる雰囲気で始まるが、そこに和風をブレンドした音楽という感じだ。このCD収録曲唯一の二重奏である「バラード」(ヴァイオリンとピアノ)は、結構ドラマチックに展開する音楽である。菅原明朗の作品は、名前のとおり明朗で、難解で訳が分からんという音楽ではない。埋もれさせておくにはもったいないと思う。
●間宮芳生 (1929- 、日本)
・オペラ「ニホンザル・スキトオリメ」
(「女王ざるの間奏曲」を新たに追加)
野平一平指揮 オーケストラ・ニッポニカ
ヴォーカルコンソート東京 (男声合唱)/コール・ジューン (女声合唱)
スキトオリメ:大槻孝志 (テノール)
女王ザル:田崎尚美 (ソプラノ)
オトモザル:原田圭 (バリトン)
ソノトオリメ:山下浩司 (バス・バリトン)
くすの木:北川辰彦 (バス・バリトン)
男:根本泰彦 (俳優) (2019録音、EXTON)
間宮芳生90歳記念として、2019年1月27日に上演されたオペラのライブCDである。53年ぶりの再演だという、また、今回新たに「女王ざるの間奏曲」が作られ(90歳で現役の作曲家!)、第3景と第4景の間に演奏されている。
このオペラは上演当日に会場にも行っており、内容は当日の日記に書いたとおりである。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1970160222&owner_id=12784286
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