木漏れ日が穏やかな水面に反射する晩秋の情景。夏の未練に染まった水の動揺が絶妙な転調の彩の中に描かれている。中間部のではかなりの遠隔調に飛ぶが全く変わらない穏やかさを保っていて違和感はない。アルカンの霊感がなせるあいまいな響きの中に咲いた一輪の優しい花を見るような感じがする。ひとつ前の第2番はスタッカートを強調した曲なので繋げて聴くと際立った対比の効果を発揮するだろう。《Charles Valentin Alkan(1813.11.30 – 1888.3.29):Esquisse no. 3 en ré majeur, Le legatissimo, op.63-3》
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