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2016年10月31日21:00

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バーナード:序曲「吸血鬼のスフェラトゥ」

冒頭からドラムと低音管楽器を用いて不気味さを醸し出している。夜の墓場をさまよう不穏な雰囲気に満ちている。間違ってもこんな所はひとりで、否、道連れがいても歩きたくない。ピッコロのようなさえずりは中空を漂う怨霊のようなものだろうか。不気味さがクレッシェンドして銅鑼まで鳴り響いている。情景としては夜中の嵐に遭遇した海賊船でも良いかもしれない。そんな極限の心細さは田舎の街灯もまばらで、行き交う車もない所を通っている時に感じたことがある。

ホーラー映画の元祖とも言われる今から100年前のドイツの映画のリメーク版。オリジナルの映画音楽は譜面も逸散したため、ジェームズ・バーナードが新たに書いた。推測だが、オリジナル版にバーナードの音楽を付けて再上映したようだ。その他にもリメーク版や続編があるが詳細は不明。

オリジナルの吸血鬼の特徴は髪がなく、頭がつるっとして、前歯が異様に長い、鼠男のような印象だ。どこから見ても胡散臭い。物語はドラキュラをモデルとしている。真相はドラキュラの版権を得られず、姿格好だけを変えただけのようだが、版権者のストウ夫人はそれには快く同意して、円満に撮影できたようだ。当時としては空前のヒット作となった。

尚、ノスフェラトゥはルーマニア語起源のことばで、本来の意味は病的精神的に穢れた者を意味したようだ。今日ではヴァンパイアや悪魔の同義語とみなされている。《James Bernard:Overture, after the film“Nosferatu the vampyre”







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