浮気っぽい女の子を好きになったけれど、やっぱりうまく行きそうもないから諦めると言う歌だ。でも、それなら海を変えようと簡単に言える積極性はそれほど本気でもなかったということのようでもある。
アングレイのヴァイオリン化とはきわめて美しい曲線を描く女性の体をヴァイオリンの形に見立てた写真家マン・レイによる著名な作品。つまり体形維持のあらゆる努力を容認したと言う意味にとらえていいのだろう。かなりキザな表現だが、意表をついていて面白いとも思った。
アルノは1949年5月21日にベルギーの港町オステンドに生まれた。デビュー当時はロックグループの歌手として英語の歌が多かったが、今ではフランス語の歌で人気が高い。《Arno:Les filles du bord de mer》
海辺の情景を思い出す
肌の色がまぶしい少女たちが遊んでいた
人見知りしない明るい子たちで
不愉快なことは何もなかった
美しいのは当然だがそれが素朴に表れていた
締まった曲線を維持するためにも
体を動かしたくてうずうずしているのが
その目に歴然と表れていた
いつまでも、いつまでも
ジャヴァを踊りだすほどの勢いだった
*海辺の少女たちの姿は最高だ
要領の悪い男は相手にされないけど
エヴと呼ばれる子がその中にいた
まさに僕の理想そのものだった
ひとつだけ気に入らないのは
頻繁に海に入って
整体院に行くような調子で
近くにいる男を手招きして
心を揉みほぐすかのようにじゃれあうこと
優しく、優しく
優しく、そして深く
(*)
ありのままの彼女を受け入れて
人生を共に分かち合いたいと申し出た
でも夏になったとたん
僕の心が騒ぎ始めた
北海のほとりで
彼女は例の運動をやりだした
彼女が気落ちするのが目に見えていたので
僕はアングレのヴァイオリン化を許した
それでも僕がいいかげんうんざりしかけていたある日
海の水を飲み干すよりも悪い事態が起こってしまった
僕は彼女を素性の知れない伊達男に任せて
どこか別の海を目指すことにした
優しく、優しく
(*)
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