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2015年07月24日21:10

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ブロッホ:ヘブライ組曲

第1曲「ラプソディー」、冒頭からヘブル人が背負った歴史的な重荷に耐えながらも勤勉に生きようと願う足取りが感じられる。神に選ばれた民族でありながら何度も裏切ってきた後悔の堆積がユダヤ人の血の中に大きなしこりとなって受け継がれているようだ。かなり渋いが民族的な色合いが濃厚でそれがまた美しい叙事詩となっている。ドラマチックな音楽表現に聞き惚れる人も多いだろう。第2曲「行列」、ピチカートの伴奏を伴って行列が厳粛に進む。宗教的な儀礼を表す行列だろう。ユダヤ教でどんな目的を持つ行列なのか分からないが、香炉が振られ聖歌が歌われ踊るものもいるのかもしれない。短い曲だが中東の秘儀を垣間見る雰囲気が伝わって来る。第3曲「告白」、信仰の表明と訳しても良いかもしれない。告白とは赦しを乞うのと同時に神に従う決心の表明だ。冒頭の明るさは希望の反映なのだろう。信仰とはともすれば鈍る。だから何度でも告白して新しい自分を確認しなければならない。ユダヤ人の力の根源でもある。ブロッホの最晩年の曲。ヴァイオリンで演奏されることが多いが原曲はヴィオラとオーケストラのための組曲。協奏曲風にソロとオーケストラの対比が強い作品ではなく協調性の中に音楽が生かされている。ブロッホは1880年7月24日、ジュネーブで生まれたユダヤ人の作曲家。40代でアメリカの市民権を獲得し、アメリカでは教育者としても目覚しい活躍をした。《Ernest Bloch:Suite hébraïque》




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