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2015年07月20日21:35

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セヴラック:ショパンの泉

タイトルがすべてを表している。直接的にショパンの旋律そのもの引用はないようだがショパンの芳醇な香りが源泉から迸るように惜しみなく流れ出している。序奏で躊躇いがちに低音から高音へ昇りひとしきりショパンと戯れるような感触が洒落ている。すると明るく伸びやかなワルツが滑り出す。楽しさが零れ落ちるようだ。中間部はちょっと暗く、恋が暗礁に乗り上げたような危機感があり他人事ながら先行きが気になる展開だ。冒頭に戻って即興的に歌い上げる。取って付け足したような終止音が気になる。もう少し格好良く閉められなかったものだろうか。ショパン風でありながらセヴラックの控え目なフランス人的性格が良く現れていると思う。この曲は「休暇の日々から」第2集の第1曲目になる。第3曲まで書き上げたところでセラヴィックが亡くなり未完とされているが、それぞれ独立した小品なので鑑賞する妨げにはならない。ドビュッシーが絶賛したように土の香りのする作品群は聴けば分かると思うが、埋もれた状態のままになっているのが残念だ。歌曲や合唱曲も優れているといわれるが、まだ聴いたことはない。《Déodat de Séverac(1872.7.20 – 1921.3.24):La Fontaine de Chopin, En vacances, Deuxième recueil no. 1》





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