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2014年12月22日21:07

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ウストヴォリスカヤ:コンポジション第2番

ピアノの単音で音楽が開始する。そこにコントラバスがかぶって来て異様な響きを生み出す。8本のコントラバスはトーン・クラスターで音響の壁として立ちはだかりあくまで背景音としてなっている。迫力と不気味さは筆舌に尽くしがたい。時折打楽器が加わるが、打楽器といっても小槌で木を叩くような感じがする。ピアノには特定のテーマらしき動きがあり、それが繰り返されているようにも見えるが絶えず変化している。曲のなかほどで音楽は弱音域でかろうじて息も絶え絶えという雰囲気の中でハンマーだけが破壊的な音を響かせる。何かが終わり新しい息吹が叫んでいるのだろうか。曲調が変化しているので第2部と考えても良いのかもしれない。この曲には「怒りの日」というタイトルが付いている。終末の裁きの座を表すと考えればこの曲の厳しさにも納得できるが、単独だと救いも慰めもないので怖いイメージしか残らないかもしれない。ウストヴォリスカヤはショスタコーヴィッチの愛弟子であり、恋愛関係も否定しない親密な仲であったようだが恩師に似ている所はひとつもない。作品は5つの交響曲、6つのピアノソナタなど全部で20曲くらいしかないが、ソ連時代には無視され続けたが現在もっとも注目されている作曲家のようだ。交響曲と3つのコンポジションはいずれも宗教的な標題が付けられているが宗教曲とはまるでイメージが繋がらない。作曲家自身、既存の作曲家の誰の影響も受けていないと豪語したと言われる。確かに同時代の前衛的作曲家の誰の作風とも似ている所はない。2006年12月22日、87歳で亡くなった。≪Galina Ustvolskaya :Composition no. 2 Dies Irae≫




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