瞑想音楽と呼ぶにふさわしい旋律もなく残響の大きい音の揺れでできている音楽。一定のパターンがあるのか即興的なのかは分からないが、似ている面もあるがミニマルとは違う。音楽は何かを問いかけているわけでもどんな感情をも引き起こそうとする方向には働かず、音空間にそれぞれの情感を解放することを求めているようだ。異国的な響きは心地よい。タンブーラはインドの伝統的な楽器のひとつでシタールを細身にしたような形で丸い共鳴箱に長い竿が付いている。4弦でフレットはない。基音楽器で音楽が演奏されている間背後で絶え間なくドローンを演奏するためのものでインド音楽では単独で使われる事はない。通常は奏者としてかけだし者が担当するそうだ。この楽器はビートルズが隠し味として上手に使った事でも知られている。ミヒャエル・フェッターはドイツの作曲家で30枚くらいのCDが出ているようだ。肩書きはたくさんあって、小説家、詩人、即興演奏家、書家、教師であり、日本の禅寺で10年間修行を積んだ禅思想家でもある。チベットやインドの楽器と倍音唱法の相乗効果によってトランス状態を誘発する音楽の第一人者ともされる。シュトックハウゼンの曲の演奏にも積極的な関わりを持ち、協力関係を保ち続けたようだ。CDを通して以外知る機会はまずないが、こんな音楽もあると言う程度知っていれば十分かと思う。フェッターは2013年12月7日、70歳で亡くなった。≪Michael Vetter:Tambura Meditations≫
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