1980年代、アメリカ南部アーカンソーに、韓国人の李一家が移住して来る。
夫ジェイコブは農業での成功を夢見るが、妻モニカは荒れた土地やボロボロのトレーラーハウスに不安を抱く。
しっかり者の長女アンと心臓病を患う幼い息子デイビッドは、好奇心いっぱいで新しい土地に馴染んでいく。
昼間はヒヨコ工場で働く夫婦、モニカは息子の病気を心配して自分の母スンジャを呼び寄せるが、このおばあちゃんが中々の食わせ者だった。
アメリカで生まれ育ったデイビッドは、初めて会う破天荒な祖母に中々馴染めない。
テレビのプロレスに夢中になり、花札を孫たちに教え、汚い言葉を乱発するスンジャ。
「男の人のパンツをはかない、クッキーを焼いてくれるようなおばあちゃんがいい」とデイビッドは言う。
農業が思うようにいかないジェイコブと、夫の夢につき合いきれないでいる妻との間もギクシャクして行く。
そしてある日スンジャが脳卒中で倒れ、そこにさらなる不幸が一家を襲う。
あんなに元気だったスンジャが表情を失くし、ラスト近く、憑かれたようにふらふらと歩いて行く。
走ることを禁じられていたデイビッドが駆け寄り、一緒に帰ろうと手を取る。
森の奥の水辺には、スンジャが植えたミナリ(韓国語で芹)が逞しく茂っていた。
監督、脚本を手がけた韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョンの自伝的物語であるといいます。
第36回サンダンス映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞、本年度のアカデミー作品賞の呼び声も高い。
しかしストーリーは淡々と進み、感動的盛り上がりを期待する向きには失望するかもしれません。
私のこの稚拙な感想を読んでも、何処が面白いのか分からないのではないかと思います。
人生は理不尽だし、自然は荒々しいし、移住生活は厳しい。
不協和音に悩みながらそれでも一緒に生きていく、移住家族の物語です。
こういった地味な映画が作品賞候補というのにも、ある意味驚きました。
公式HP
https://gaga.ne.jp/minari/
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