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2017年04月28日21:00

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Adieu (フォーレ:永久の別れ)

グランムージャンの詩による最後の歌。原詩は韻を踏むことにかなりのこだわりがあるようで、通常の独り言とはかなり違う文体になっているので、読み取るにはかなりの想像力が要求される。

ある日恋をして、その日の内に燃え尽きてしまった愛の歌。これは恋ではなく錯覚だろう。あまりにあっさりしすぎる。すべてを悟りきって、愛を弄んだような気もする。現代風な割り切り方だろうか。フォーレ初期の歌だが、美しさは抜群だ。内容にも関わらず爽やかさを残す不思議な感覚を覚える。《Gabriel Fauré:Adieu, Poëme d'un jour no. 3, op.21-3》[Charles Jean Grandmougin : 1850.1.17 – 1930.4.28]





全てのものがあっという間に死んでしまうように
満開のバラも
色とりどりのコートを羽織ったように
まだらに見える草原も
長い吐息も、愛する人たちも
煙のように行ってしまった

この軽薄な世界で目に付くものと言えば
浜辺に押し寄せる波よりも速い
変化
花の上をかすませる霧氷の流れよりも速い
私たちの夢も
私たちの心も

あなたに忠実である自分を信じていたのに
現実はひどい
ショックだけれど、どれほど長く続いた愛も
実際は短い
涙を流すこともなく
あなたへの未練を捨て
別れの時が近づく今
私自身の冷酷さを認めて言いましょう
もう会うこともないわね

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