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2017年04月20日20:56

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ミャスコフスキー:交響曲第2番

第1楽章、冒頭に打楽器の一打が置かれ、空間の歪に回想的な情景が映し出され、舞曲風に楽しそうな主題が弦楽器によって提示されるが、それも束の間、場面は嵐の中の甲板での踊りに転じる。場違いなファゴットが亡霊の浮遊のように響く。闇を貫くトランペット。死へ誘う陰気な旋律を波が洗う。中盤は大きく盛り上がりフィナーレに向かって劇的に展開する。陰気に封じ込められるよりは華々しく砕け散りたいという感じで、打楽器の連打を伴って勇ましく終結する。チャイコフスキーのような雰囲気もあるので意外に楽しめる。

第2楽章、泣くのも疲れて絶望の淵で胸をかきむしっているような旋律が心に忍び込んでくる。金管によるコラール風の音楽に変わる。美しいが空しさを強調するだけのようで慰めを得るわけでもないようだ。中間部で牧歌的な情景が現れだいぶ明るくなり、熱を帯びて感情が高まるが、沈む気持を吹っ切れたわけではない。フィナーレでは諦観の響きが強い。死の幻想がちらつくがなんとか持ちこたえたようだ。

第3章、前楽章のピチカートの終結から弦楽演奏が続き、金管が平和を掻き乱すように渦を巻いて迫って来る。一旦静まるが嵐の前の不自然な緊張感が張りつめている。音楽はフーガに飲み込まれ、チェロの陰惨な歌に繋がる。まるで葬列のような悲しみにくれた重い旋律だ。胸をかきむしり、トランペットと打楽器の咆哮の中で失神し、立ち直れない姿にフォーカスし、最後の一撃で息を引き取った瞬間に幕を降ろす。

マイナス面を強調して書いてしまったような気もするが、個人的には結構楽しんで聴いていた。ミャスコフスキーにも少し馴染んで来たということになるのかもしれない。《Nicolai Myaskovsky(1881.4.20 – 1950.8.8):Symphony no. 2 in c minor, op.11》




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