mixiユーザー(id:547825)

2017年01月06日18:35

502 view

戦争に負けるということ「こころに剣士を」

フォト


エストニアは、第二次世界大戦中はドイツに、その後はソ連に占領されていた。
そんな悲しい歴史を持つ小国を舞台にした、実話に基づくヒューマン・ストーリー。

1950年初頭、ソ連の秘密警察に追われる元フェンシング選手のエンデルは
小学校の教師として、田舎町に身を隠す。
小さな貧しい村の家の大半は、男を戦争やソ連の秘密警察に取られており、
みんな息を潜めるように暮らしている。
エンデルは体育を教えようとするものの、施設はボロボロで用具もロクにない。
そんな中、はからずも課外授業でフェンシングを教えることになる。

フォト


以前は輝かしく活躍した有名選手であったのに
常に追手の手を恐れて、身を潜めなければならないエンデル。
人生に絶望していたエンデルを変えたのは、フェンシングという新しい競技に
夢中になる、子供たちの輝く瞳であった。
やがて子供たちは、レニングラードの競技大会に出たいと言い出すが
それに出るということは、エンデルにとっては自殺行為であった。
エンデルは最初は断るのだが…

フォト


父親を戦争で亡くした少年ヤーン、年老いた祖父とつつましく暮らしているその家の前に
ある日、黒塗りの車が止まる。
激しくドアが叩かれる。
祖父と少年の、息が止まる。
少年の頬を、涙が伝う。
或いは、子供たちに情熱を込めてフェンシングを教えるエンデルを
秘密警察に密告する隣人がいる。
戦争に負けるということは、他国に支配されるということは
こういうことなのだとつくづく思います。

フォト


監督があの静かな感動作『ヤコブへの手紙』のクラウス・ハロと聞いて
どうしても観たいと思っていました。
小さな作品ですが、新春に温かい人間愛を堪能できました。

原題「THE FENCER」 http://kokoronikenshi.jp/

21 16

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年01月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031