リルケは晩年ヴァレリーの詩を訳したりしながら、自作のフランス語詩をいくつか書いている。膨大なドイツ語の詩に比べたら僅かだが、この「バラの歌」は特に美しい。しかし、難解で読んでいてもすぐにイメージが浮かぶようなものではない。
ローリゼンが合唱曲にしてくれたことで理解を深める一助になるかもしれない。と言ってもことばの響きを楽しむだけだが。短い詩なのに結構長いのは繰り返しが多いせいだ。リルケの詩による合唱曲集「バラの歌」の第3番として収録されている。リルケの命日に因んで。《Morten Lauridsen(1943.2.27 - ):De ton rêve trop plein, Les chansons des roses no. 3》[Rainer Maria Rilke:1875.12.4 – 1926.12.29]
びっしりと詰まったお前の夢から
たくさんの花弁をつけた花が
会葬者のように涙に濡れた顔で
朝の訪れに頭を下げている
ぼんやりとした欲望の中で
眠っているお前の穏やかな力が
頬と胸の間で
優しい形を優しい形を作り出す
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