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2016年12月12日21:03

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アッテルベリ:交響曲第4番

第1楽章、いきなり大活劇の大詰めに飛び込んだような雰囲気がする。音楽は勢いがあってとにかくカッコいいのだ。捕らわれの身となっているヒロインのもとに駆けつけ、あわやという瞬間に敵陣の中から連れ出して道を切り開きながら逃亡を図るようなスリルもある。ホルンが窮地を免れほっとしている様子を表す。すると第2主題がオーボエで提示される。牧歌的な旋律を歌いすぐに対照的なふたつの主題が引き立て合う展開部へと入る。クラリネットが長い余韻を残して消えていくエンディングが印象的だ。

第2楽章もクラリネットの夕闇が迫ったような旋律で始まる。フルートや他の木管の柔らかな音色が加わる。海を臨んで爽やかな風を受けている状況から段々感傷的な気分に変わって来るようだ。何事にも変わらない穏やかな海の波に慰めを感じるように弦楽の歌が広がってくる。哀愁のトロンボーンがフィナーレを飾る。きれいで切ない緩徐楽章だ。

第3楽章、落ち込んだ気分をそれとなく励ましてくれるような曲想だ。僅か1分あまりのティンパニーと木管で描く間奏曲風スケルツォ。

第4楽章、格式ばらない田舎風の舞踏曲のうようだ。貴賎貧富を問わず一緒過ごす時間そのものが人間らしいと言う平和な雰囲気を十分に味わえる終楽章。すべて丸く収まった気分になれて心地よい。この曲は「小交響曲」と呼ばれることもある。《Kurt Atterberg(1887.12.12 – 1974.2.15):Symfoni nr 4 i g-moll, op.14, Sinfonia piccola》




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