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2016年12月10日20:55

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モートン・グールド:サンタフェ物語

第1曲「リオ・グランデ」、フルートが春の訪れを告げるように鳴る。何もない広大な大地を流れる水量豊かな川を映し、茫洋とした地平線が次第にくっきりと浮き上がる様子を幸福感に浸りながら眺めている様子がホルンや管楽器の楽しげな歌となって表される。民謡調の旋律に浮かれて踊りだしたくなるような楽しさを感じる。リオグランデを直訳すれば大河、ニューメキシコ州を北から南へ突き抜けるとメキシコとアメリカの国境線となりメキシコ湾に注ぐ。

第2曲「牛追い」、陽気なカウボーイが快活なファンファーレに表されているようだ。家畜を駆り集める様子が金管合奏によって手際よく表現される。

第3曲「幌馬車隊」、フレーズが長いからと言うわけでもないが隊列をなす長旅を連想させる。金管や打楽器の危急を告げる緊迫感は事故や盗賊の出現などを描いているのだろう。ここでは拍子木や鞭などの特殊な打楽器が演出効果を高めている。ピッコロの旋律にのり一見のどかな旅はまだまだ続きそうだ。

第4曲「祭り」、南国的な馬鹿騒ぎ。みんなが踊り騒ぎ興奮しているようだ。聴き所はトランペットの活躍ぶりだ。呼吸を乱さないように吹き続けるのはかなり大変だと思う。リオ・グランデの旋律を再現して雄大な音楽を渾身の力で閉じる。管弦楽ヴァージョンがないのが惜しいほど優れた吹奏楽曲だと思う。

音楽は切れ目なく演奏されるが場面転換が見事だ。タイトルになっているサンタフェは音楽の中で直接描かれてはいないようだ。アメリカではもっとも古い都のひとつでスペイン領やメキシコ領の時代を経た景観が今でも残っている。サンタフェと東京には共通点がある。緯度がほぼ同じだ。ただしサンタフェは海抜2000メートルを越えるところに位置している。《Morton Gould(1913.12.10 – 1996.2.21):Santa Fé Saga》






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