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2016年10月30日21:19

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The curlew (ウォーロク:ダイシャクシギ no. 1 & no. 2)

冒頭のイングリッシュホルンの音色を聞いただけで、気分的にかなり落ち込んでいると察せらる歌だ。チェロが悲痛の涙を流し、弦楽が入る頃になって少し落ち着きを取り戻したような感じがする。歌曲の序奏にすぎないが、これだけでも一聴の価値は十分にある。

全4曲からなるテノールと弦楽四重奏とフルート、イングリッシュホルンのための連作歌曲。この寂寥感は最後まで拭えないが、それだからこそ幻想感が深まり、呪縛されたように身動きできずに最後まで聴き通す。この暗さはイギリスの風土にマッチしているようだ。

ウォーロックは1894年10月30日生まれのイギリスの作曲家。独学で音楽技法を学び素人作曲家として多くの歌曲と少数の合唱曲を発表したが本業は評論や音楽関連の文筆家だったようだ。詩を提供したイェイツとは個人的な親交が深かったらしい。ふたりともマイナーではあるが、見逃すには惜しい存在だと思う。《Peter Warlock:O, curlew, cry no more (no. 1) & Pale brows, still hands and dim hair (no. 2), The curlew》





第1曲「ダイシャクシギ、泣かないでくれ」
ダイシャクシギ、泣きながら飛ばないでくれ
せめて西の海に着くまでは
お前が泣いている姿が僕の胸を揺り動かした
あの薄暗い情熱の目と豊かな長い髪が
僕の気持を掻き乱すから
風が運んでくる悪夢の叫びはもうたくさんだ

第2曲「白いひたい、上品な手とほのかな影のような髪」
白いひたい、上品な手とほのかな影のような髪
僕には美しい友だちがいた
長い間抱えていた絶望が 
ついには愛の中に安住の地を見出す
そんな夢を見ていた
ある時、彼女は僕の心を探って
お前の姿が僕の心に焼き付いているのに気付いて
泣きながら僕の元を去ってしまった

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