mixiユーザー(id:16255101)

2016年02月10日21:02

1418 view

The Bilbao song (ヴァイル:ビルバオ・ソング)

「三文オペラ」の2年後に発表されたヴァイルのオペラ「ハッピーエンド」の中の挿入歌。オペラと言うよりは歌で繋いだ演劇の範疇かもしれない。清純と不純のどちらが強いかみたいな話しだったと思うが、話しがばらばらすぎて分かりづらいとの批判も多いようだが、挿入歌に冠してはどのナンバーも傑作揃いで単独でもいろいろ取り上げられている。クラシックと娯楽のボーダーラインに位置する音楽だからこそファン層も広い。一度聴いてみても損はない。オリジナルはドイツ語だが英語版も良く知られている。1898年アウスブルクに生まれたブレヒトの誕生日を記念して取り上げてみた。《Kurt Weill:The Bilbao song, Happy End》





ビルバオのビアホール「ビル」は
俺の知っている限りじゃ最高に楽しい所さ
1ドル持っていりゃあ何でも手に入るぜ
欲しいものは何でもよ
自分が必要だと思う楽しみなら何でもよ
でもこの辺で楽しいことを見つけようたって
あんたが欲しがるものはないかもしんねえよ
椅子はウィスキーでべたべたするし
ホールでは麦が良く育っている
屋根を突き抜けて月が緑に照っているけどよ
あんたが支払った分だけ音楽も楽しませてくれるさ
ジョー爺さん、いつもの古い歌をやっちゃくれないか

*ビルバオの古ぼけた界隈
あっちの方に良く行ったもんだ
歌詞なんか誰も覚えちゃいないよ
もう昔の話だからな
あんたにゃ楽しいのか悲しいのか分からないけどよ
あれは最高だったぜ
最高だったぜ
最高だった
まあ訳わかんないけどな

ビルバオのビアホール「ビル」
ブリストルから石炭のくずの袋を担いで4人の男が
やって来たのは1908年の5月の終わりだった
石炭のくずを担いでよ
あの頃は何もかも順調だったのさ
でもこの辺で楽しいことを見つけようたって
あんたが欲しがるものはないかもしんねえよ
酒のボトルが飛び歩いて
椅子がどこへ吹っ飛ばされるか分からない所さ
屋根を突き抜けて月が緑に照っているけどよ
濁った目で空に向かってピストルをぶっ放つ始末
あいつらを止められると思うんならやってみろよ

昔のビルバオ
あっちの方に良く行ったもんだ
ダダダダダ
歌詞なんか誰も覚えちゃいないよ
昔のビルバオ
まさに魔法のように急成長を迎えた
昔のビルバオ
女がいれば退屈することもなかった
昔のビルバオ
なぜ俺をそんなに悩ますのか
あんたにゃ楽しいのか悲しいのか分からないけどよ
あれは最高だったぜ
最高だったぜ
最高だった
まあ訳わかんないけどな

ビルバオのビヤホール「ビル」
今じゃ町は整備され中産階級向けだとさ
鉢植えの椰子の木を並べて
高級感を演出して
あんたがけつを乗せなきゃだけどな
でもこの辺で楽しいことを見つけようって来たんなら
がっかりしすぎて落ち込まなきゃいいと思うんだがよ
今じゃ酒も割れたグラスもすっかり片付けて
タイルを敷きつめた床には草も生えない
雨のときに備えて緑の月明かりも見えなくされた
あんたがいくら払ったか考えるならここの音楽にもうんざりするさ
ジョー爺さん、昔おなじみだったあの古い歌をやっちゃくれないか

(*)


5 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する