mixiユーザー(id:16255101)

2015年04月19日21:59

269 view

My soul is dark (私の心は暗い)

イギリスの詩人バイロンの作品に基づく音楽作品は「マンフレッド」「タッソーの嘆き」「マゼッパ」などが良く知られているが歌曲は極めて少ない。19世紀のイギリスの作曲家アイザック・ネイサンがバイロン卿にヘブル人を主題にした連作詩を書くように説得し、古代ユダヤ風の旋律をつけて歌曲に仕立て上げられたことは記録として残っているが、歌は失われたようだ。この歌はその再現と称されているが根拠は何もなさそうだが、ポピュラー音楽として味わい深い歌だと思う。現代的な解釈としては面白いが作曲者に関しての情報はない。一方で詩の方はイスラエルの王サウルが悪霊に惑わされ、一流の琴弾きの演奏を聴けば心の穏やかさを取り戻せるという聖書の記述を基に創作され、バイロンの傑作として広く知られている。詩の中の「私」はサウルで「君」はダビデを指す。バイロンは1824年4月19日、ギリシャの独立運動に加わりオスマン帝国での破壊工作前に熱病に倒れて36歳の生涯を閉じた。ネイサンはその後オーストラリアに渡りオーストラリアにおけるクラシック音楽の創始者のひとりとして功績を残した。《George Gordon Byron:My soul is dark》





私の心は暗い、早くその竪琴を弾いてくれ
その音色をひたすら待つ心が痺れを切らす前に
君の優しい指が紡ぎ出す
淡い響きが耳に届いて私の心を溶かすように
この心に希望をいとおしむ気持ちがあるなら
竪琴の音色によって立ち上がる勇気を得るだろう
この目の奥に涙が潜んでいるなら
ついには溢れて燃える痛みに耐える脳を鎮めてくれるだろう

しかし荒っぽくも深みのある曲調であって
曲の始めから喜びを表してはいけない
お願いだ、この演奏によって私は泣きたいのだ
さもなければ私の重い心は砕けてしまいそうだ
眠れぬ夜の静かで長引く痛みをこらえ
悲嘆のうちに徐々に癒されるべきなのだ
今はすぐにも壊れてしまいそうな最悪の時と
覚悟するか歌につられて泣くべきなのだ

6 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する