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2024年02月26日17:02

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韓国映画「梟 フクロウ」

17世紀、李朝16代の王・仁祖(インジョ)の時代。

ギョンス(リュ・ジュンヨル)は盲目ながら天才的な鍼灸師。
町に来た高官が倒れたときに、鍼を打って救命したことで、その名が都にも伝わる。
王室の医者・ヒョンイク(チェ・ムソン)からギョンスは、王宮で働くようすすめられた。
ギョンスの弟は病身で、弟のためにも、とギョンスは王宮での仕事に応じる。

盲目ということでさげすむ者もいたが、ギョンスは実直に働き、信頼を得る。王宮は陰謀渦巻く世界。先輩医師から「なにも聞かなかったことにしろ」と忠告される。

その頃、清王朝で人質になっていた、皇太子の世子<セジャ>(キム・ソンチョル)が帰国。彼は清王朝のやり方を取り入れたいと考えていたが、国王・仁祖(ユ・ヘジン)は、それにはかたくなに反対。親子の対立は、国を揺るがすことになる。

世子は体調がすぐれず、夜中にギョンスが呼ばれることに。
ところが世子は、ギョンスの様子を見て、ある疑いを持つ。
「本当は見えているのではないか?」

実はギョンスは、明るい場所では見えないが、真っ暗だと少しだけ見える、という特質があったのだ。
そのことを打ち明けると、世子はむしろギョンスの力になり、病気の弟のために薬を手配し、暗い場所で弟に手紙を書くギョンスに拡大鏡を贈るのだった。

だがある日、ヒョンイク医師が、世子の治療に呼ばれた場に同席したギョンスは、ヒョンイクが毒針を、世子に打つのを、暗がりで見てしまう。

こうして、ギョンスは王宮の陰謀に巻き込まれていくのだった・・


韓国ドラマのドロドロの愛憎渦巻く暗闇と陰謀と野望を、李朝の王宮で展開するとこうなる、というような映画でしょうか(;´∀`)。
明るいところでは見えないけれど、暗がりだと見えてしまう、というのもあり得ないと思うのだけど、それゆえに秘密を知ってしまった鍼灸師がいかにピンチから逃げおおせて、国王の暗躍を防ぐのか、後半のサスペンスが見ものです。

主演のリュ・ジョンヨルは、「タクシー運転手」(2017年)では、光州の純朴な大学生役だったが、今回は、かなりクールな役柄。わたしはさいしょ、同じ俳優さんだとわからなかったほどだ。
国王を演じたユ・ヘジンは、数多くの韓国映画に出演していて、失礼ながら「ブ男だけど、存在感抜群」なのだが、今回はあっと驚く王様役。
しかし、権力にしがみつく、老獪で頑迷な王がサマになっています。
(2月21日、キノシネマ福岡)
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